146話 ページ3
「ねぇAさんってイ・テミンと仲良かったんだよね？何処に転校したの？イ・テミン」
二学期最後の終業式。冬休みに入る前に参考書を図書室で探していれば、綺麗な顔をした女の子が声をかけてきた。上履きの色からして、同学年だろうけど…。
イ・テミン。
その名前に、意味もなく胸が跳ねる。
「聞いてる？どうしたの？あ、もしかして韓国語分からない？イ・テミンよ。イ・テミン。」
頭の中にテミンの笑顔が浮かび、ボゥッとする僕に、目の前にいる彼女は僕の頬を突つく。
「あっ…すみません。僕も…知らなくて。」
「ふぅん…あんなに仲良かったのに…正直ゲイかと思ったわ」
ゲ、イ？はぁ、とため息を吐く彼女に、ジョンインが浮かび、僕の顔は真っ赤になって、僕は必死に首を振る。
「ち、違う！違います！」
「そう？なら、私の彼氏にならない？」
満面の笑顔で堂々と宣言をしてきた女の子に、僕の口から、へぁ？と変な声が漏れる。あれ、これって、まさか、告白？
僕を好きな女の子が？う、嬉しいけど、でも、
「ご、ごめ」
僕が口を開くと共に、大きな足跡と低い声が図書室中に響いた。
「A！！！ここにいたのか探したぞ！…って誰だ？Aに何か用でも？Aは俺の！なんてな！わっはははは！…やべ。A、今の面白くなかったか？」
チャニョル！女の子の眉間に皺が寄るのに焦る反面、チャニョルの煩さにホッとしてしまう。そろり。僕は女の子の様子を伺おうと視線を合わせると、女の子はギッと瞳を尖らせ、僕の頬を思いっきり強く叩いた。
「ッッッ…やっぱりゲイなんじゃない！」
バチン！！！
「っ…〜ったぁ！」
ビリビリビリ。頬に電撃が走ったように熱くなって痛む。痛い。僕はゲイじゃないのに！…たぶん。
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ルカ(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！もう更新されることはないのでしょうか、？ (2020年7月10日 2時) (
レス) id: 2e0d30f8b8 (このIDを非表示/違反報告)
知世(プロフ) - すごくおもしろいです！続きが読めて嬉しいです！ (2018年1月11日 5時) (レス) id: 1c332bbfc6 (このIDを非表示/違反報告)
さわこ(プロフ) - 続きが気になります！！(..)更新頑張ってください！応援してます(ﾉ^∇^)ﾉ (2016年3月23日 22時) (レス) id: 9fb7565ee0 (このIDを非表示/違反報告)
citron.(プロフ) - はんはんさんの書く小説が1番好きです。更新頑張ってください！（ ; ; ） (2016年1月27日 13時) (レス) id: a29a69a082 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すうちゃんがとても切ないです…なのにカイくんも。ああぁ(´；ω；｀)いつもいつもコメントしてしまってすいません笑 (2015年12月10日 20時) (レス) id: 1e32658c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんはん | 作成日時：2015年9月25日 17時
