158話 ページ15
あぁ、何年振りだろうか。こうやって感情を表に出すのは。Aヒョンの前で泣いた時でさえ、至妙に弟らしい芝居を打ってきたというのに。
駄目じゃないか。オ・セフン。
お前はこんな奴じゃなかったろ。
「…俺がAヒョンを…好きだって言ったら、ヒョンは…俺だけを、意識してくれますか…」
ほら、俺の我儘で、Aヒョンが困惑しているじゃないか。馬鹿だな。俺。自分で自分の首を締めるなんて…。
ねぇ、Aヒョン…
なんで俺じゃないの？
俺じゃ、ダメなの？
オ・セフンの俺じゃ…ダメ、なんですか？
痛いよ…ヒョン…俺、今、すごく…
…胸が、痛いんだ…
…A…ヒョン…。
少しだけ。少しだけ、許して。熱くなる思いのまま、固まったまま動かないヒョンの柔らかい唇に唇を落とす。触れ合うだけの…キス。
「いぇへっ…た、寝まてょうか。」
そう笑った俺は、上手く笑えていたのだろうか。笑えていなきゃ、ダメなんだ。
オ・セフンは馬鹿だから。
「…冗談、でとぅよ。吃驚てぃまてぃたか？明日の朝ご飯、チョコレトが食べたいでとぅ」
なんで、俺はセフンなのだろうか。
一瞬、何処かを見つめ、さみしそうな顔をし目を瞑ったヒョンに、ズキリ。胸が痛んだ。
痛い、なぁ…。
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ルカ(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！もう更新されることはないのでしょうか、？ (2020年7月10日 2時) (
レス) id: 2e0d30f8b8 (このIDを非表示/違反報告)
知世(プロフ) - すごくおもしろいです！続きが読めて嬉しいです！ (2018年1月11日 5時) (レス) id: 1c332bbfc6 (このIDを非表示/違反報告)
さわこ(プロフ) - 続きが気になります！！(..)更新頑張ってください！応援してます(ﾉ^∇^)ﾉ (2016年3月23日 22時) (レス) id: 9fb7565ee0 (このIDを非表示/違反報告)
citron.(プロフ) - はんはんさんの書く小説が1番好きです。更新頑張ってください！（ ; ; ） (2016年1月27日 13時) (レス) id: a29a69a082 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - すうちゃんがとても切ないです…なのにカイくんも。ああぁ(´；ω；｀)いつもいつもコメントしてしまってすいません笑 (2015年12月10日 20時) (レス) id: 1e32658c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はんはん | 作成日時：2015年9月25日 17時
