たい焼き論争12回目 ページ13
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まだ話が続きそうだったため、五条先輩を部屋に招いて残りのたい焼きに手をつけながら話をする。
「…で、返事は?」
さっきと同じことを質問された。
「ありえない」とか言ってちゃんと返事をしない私に対して意外と焦ってるのではないかと少しおもしろかった。
『ふふ、今日は私は尻尾から食べます。先輩は頭ね。はい』
たい焼きを半分に割り、いつもは私がかぶりつく頭の方を差し出す。
答えない私が気に食わなかったようで額に怒りマークがつく先輩。
「てめぇ…俺の話聞いて、」
『私、たい焼き以上に五条先輩が好きなことに気がついたので』
「は…」
『先輩、クリーム落ちましたよ』
ここのたい焼きはクリームが絶品なのに…もったいない。
すぐそばに置いてあるティッシュで落ちたクリームを拭く。
『明日たい焼き屋巡りしましょ』
「…ん」
『好きですよ、五条先輩』
「…俺も」
ーendー
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年4月14日 11時