たい焼き論争11回目 ページ12
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『あの、なんの話ですか…』
急に恋バナをし始める先輩に驚く私。なんか先輩さっきから様子がおかしい。
「…好きなんだけど」
『え、な、何がですか』
次は急に“好き”とかいう単語を使ってきて私の心を読んだのではないかとヒヤッとした。
「ぉまえ…」
『な、なんて?』
もう、先輩さっきからどうしたの?
先輩に似合わず、ブツブツ呟いているからさっきからなんて言っているのか聞こえない。
「お前が!好きなんだけど!」
ん?この人今なんて言った?
『…わ、私も好きですけど。意外と良い人だし』
「あ"?この期に及んでそういうことじゃねえよ」
な、なんか怒られた!
でも、この展開ってもしかしなくても…?
『じゃあ何ですか…』
チュッ
「…こういうこと」
『へ…?』
キスされた。不意打ちで。
いやいや、さっき好きって気が付いたばっかりなのに?こんなことある?意味わかんない、あ、これ夢だ夢。
でも(ほっぺだけど)キスされても夢から覚めないよ。ほら、夢かもしれなかったら頬引っ張る的なあれ。(どれ)
「で、返事は?」
『…わかってたらキスなんてしませんよね。普通』
「まぁ、俺のこと好きにならないなんてありえないし」
『きも』
「俺先輩な」
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年4月14日 11時