［完］愛しています、悟さん。【五条悟】 (ページ40)

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『悟さん！蟻さんだって頑張って生きているんですよ、んっ…』

「んー？」

2人の学長に挨拶をし、急いで悟さんを追いかけたのにこの仕打ち。

悟さんは私の方へと振り返り、その長い脚を使って私に颯爽と近づいて私の後頭部をグイッと寄せ、有無を言わさず口づけを落とす。

反省の“は”の字もない。

『ここ、学校です』

でも、そんなのにも慣れてしまってきた今日この頃。

「いいじゃんいいじゃん。誰もいないよ」

『なわけあるか！』

　

「Aが…」

『う、歌姫さん！？』

「あーらら」

「おいテメ、五条！！未成年の女の子に何手出してんだよ！？」

「えー、お互い了承の上でやってるんだよ？僕ら、付き合ってるから」

うっそ、この人言っちゃったよ。

明らかに言っちゃダメでしょ！この雰囲気で！そろそろ本当に殺されるよ…！？

「…は」

『悟さん…！』

明らかに青ざめる歌姫さん。

「A…？嘘だよね？」

ダメだ、私ももう弁解の余地がない。

『…あは』

こう言うしかなかった。

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