［完］愛しています、悟さん。【五条悟】 (ページ37)

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『パンダ先輩！？』

加茂先輩は頭の傷が酷く、ハンカチや着ていた服で応急処置をし、とげとげ先輩にはまだもっていた喉薬を無理矢理飲ませて2人の容体はさっきよりも落ち着いていた。

『(でも…)』

「やっぱり帳から出よう」と、一か八か体を引きずってでも歩こうと決意したその時、パンダ先輩が恵と真希さんをおぶって現れる。

『パンダ先輩…！」

パンダ「さっき真希と恵が戦ってたけど深手おったから選手交代。そいつらも連れて帳出るぞ」

『深手って…』

パンダ「大丈夫、大丈夫。とりあえずこの帳は対悟用で俺たちは問題なく出入りできるらしい」

『さ、悟さん用…？』

パンダ「まぁ、この状況でわかってること頼りにとりあえず歩くぞ』

『は、はい…』

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パンダ「ふぅ、なんとか出られたな」

『すぐに硝子さんを呼んできますね、パンダ先輩も怪我をしているので安静にしていてください！』

パンダ「ありがとうな、頼んだ」

私は残っている体力を使って急いで硝子さんの元に行き、結果的に硝子さんのおかげで無事に回復していった。

一方で私が硝子さんを呼んでいる間に悟さんの虚式によって大きな目的であった特級を始末(？)することはできたようだった。

けれど、「少し乱暴しよう」と思ったというにはあまりにも酷い惨状で京都校の先輩である東堂さん曰く「本当に始末ができたのかはよくわかっていない」ということで、私はまた頭を抱えた。

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