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□五条side
『悟さんが、すきだから…』
「うん」
『ずっと一緒にいたいから___』
「僕もだよ」
『だから、ちゃんと嫌われないようにっ』
「言ったでしょ、嫌いにならないって」
『でも、こんなキスもまともにできないなんて幻滅するでしょ…』
「全然。Aが可愛くて離さなかったの僕だし」
『ほんと…？』
「それに、上手い下手よりも大好きなAとこうしてキスできるほうが僕は嬉しいな？」
Aは知らないと思うけど、男は好きな子とこうしているだけで嬉しいチョロい生き物なんだよ。
『…恥ずかしいです』
暗い部屋でもわかるくらい頬を赤くするA。
可愛いなぁ、もう。
「もうAが苦しいことはしない」
『それは約束です』
ごめんね、と頬に手を添える。その手の上からAが手をギュッと握ってくれた。
「目、瞑って」
『悟さんも…』
「わかった」
そっと一度だけソフトキスをし、2回3回と唇を合わせる。
途中で2人で微笑み合って、また確かめ合うようにキスを交わす。
『ん…』
時折聞こえてくるAの吐息に僕は果たして耐えられるだろうか。
いや、さすがに手を出したら終わる。いや、もう出してるか？
「ん…今日はここまで。さ、もう寝な」
その後、10分くらいひたすらにキスを繰り返し、唇を離して「もう遅いから」と寝るように促す。
『一緒に寝て欲しい…』
なんと、まさかの添い寝をして欲しいという要求が。
「んー？今日はやけに積極的だね？」
『そんなことないです』
相変わらず、ピシャリと返してくるAだけどもちろん僕はそのつもりだった。
「ちょっと待ってて。リビングの電気消してくるから」
『うん…』
「おやすみ」
『おやすみなさい』
今日はしっかりと僕の方を向いて寝ているゆめの額にそっとキスをし、僕らは深い眠りについた。
□
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作者名：水原カノ
| 作成日時：2021年3月30日 14時
