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バシンッ
「イッタ"ｧｧアアアアアア」
やば、と気がついた時にはもう手遅れだった。
私は思わずビンタをかまし、悟さんを見るとその綺麗な顔には見事に紅葉型の赤みが映されていた。
『はぁっ…は、』
酸素がやっと戻ってきたことに安堵し、息を整えて悟さんに説教をする。
『ダメって言ったのに！苦しかった！しかもずっと見てたでしょ！？』
「Aが可愛いのが悪い！見て何が悪いんだ！」
『なっ、私が苦しいのわかってて続けたんですか…？』
「っえ、それはぁ…？」
なんて人だ…！私は酸素が欲しくて欲しくて仕方がなかったのに、この人はそれを見て楽しんでいたのか…！
ドSを通り越して鬼畜だ。
『悟さんなんて知らない！！』
「ちょ、A…！」
悟さんの声をガン無視し、部屋の扉をバタンと閉め鍵をかけてベッドにダイブする。
『悟さんのバカ…』
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作者名：水原カノ
| 作成日時：2021年3月30日 14時
