［完］愛しています、悟さん。【五条悟】 (ページ23)

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11.キスページ23

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『もう、悟さん。肝心なこと言ってないなんて…』

お夕飯を済ませ、まったりとする時間が流れる。

私は食後のコーヒーでも準備しようとお湯を沸かし、今日の悟さんの先生としてのあるまじき姿を少しお説教する。

「あはは、言ったつもりだったんだけどねー」

なんて適当なんだ。悠仁くん、稽古をつけてもらうのが悟さんで本当にいいのかな…？

『まぁ、いつものことですけど…って、近いです！』

カップを棚から取ろうとすると急に背後に現れる悟さん。

恥ずかしいのもそうだけど、毎回心臓に悪いから近づく時は宣言してほしい。

「いいじゃん。最近全然いちゃいちゃしてなかったし」

『まだ付き合い始めて1週間とかしか経ってないですよ』

そもそもいちゃいちゃとは。個人的には悟さんが勝手にひっついてくるからもう充分と思っていたが、悟さんはそういうわけにはいかないのか…？

「ね、ちゅーしよ」

カップをキッチンに置き、お砂糖をいれようとしたが後ろから手を回され、そんなことを言われてしまう。

『ダメです。そろそろお湯が沸騰するの…んっ』

ダメって言ったのに、大きな手によって無理矢理後ろを振り向かせて口を塞いでくる悟さん。

なんだかんだ、キスをするのは想いが実った日にそっと交わした時にしたのが最後だった。

悠仁くんのこととか、悟さんも任務があって全然2人の時間がなかったからさすがに耐えられなかったのだろうか。

『ん…』

…な、長い！無理無理、息がもたない！

トントンと悟さんの胸板を押すけれど、やめてくれる気配が全くない。しかも悟さんの大きな手で頭を押さえつけられてるから離れることもできない。

そっと目を開けて悟さんを見ると、パチッと目が合った。

『(え、この人ずっと見てた…？)』

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