44 ページ45
トラファルガー•ロー。
最近はよく、悪い噂を聞く男だ。
部下からの情報をもとに彼が誰なのか記憶を辿る。
キッド「態度まで悪いな」
ユースタス•キッドがそう不敵に笑みを浮かべて見つめるのは、足を組んでふんぞり帰ってるローである。
そしてその隣には小さな女の子が同じくなぜか偉そうにちょこんと腰掛けている。
この異様な空気の中、堂々とそこに座り、まだ何も出てきていないステージ上をじっと見つめている。
そこでこれから一体何が行われるのか、彼女はわかっているのだろうか。
キッド「なんだアイツ…ガキ連れてんのか?」
_______________
遡ること数十分前。
サニー号で目を覚ましたAは、誰もいない船で自分の腹の上に置かれた手紙を見つけた。
『けいみーがつかまった。たすけてくる。うそっぷ』
Aでも読めるひらがなの手紙。
慌てて飛び起き船を飛び出したが、ケイミーがどこにいるのかわからずただがむしゃらに走った。
どれほど諸島を飛び越えたかわからないが、ひたすら走り続け、皆の気配を辿る。
『広すぎるよ…』
ある諸島のある曲がり角を曲がったところで、1人の男性にぶつかった。
左脚に突っ込み、耐えられず尻餅をついたAを、男は見下ろしていた。
『ごめんなさい…』
素直に謝り見上げると、白黒の帽子を被り、全身にタトゥーがちらつく男が驚いたような顔をむけていた。
「お前は…例の鬼族の娘か…」
例の、とは今話題の指名手配のことを指しているのだろう。
「1人か?」
男の問いかけにAは今はね、と答えた。
「迷子か?」
立て続けに質問をされるがAは動じることなく、たぶんと答えた。
『ケイミーちゃんが捕まったって!みんな助けに行ったの!ルフィくんたちは遊びに行ったんだけど…』
唐突に早口で喋り出したAの口から、ルフィという名前が出てきた途端男は口を挟んだ。
「麦わらのルフィのことか?」
『麦わらの…うん、ルフィくん、いろんな人からそう呼ばれてる』
「ケイミーってのがどいつか知らねえが、捕まったんならきっと売り飛ばされてる」
『どうしたらいいの?』
Aの問いかけに答えることはなかったが、男はAに最後の問いかけをした。
「俺は今からオークションハウスに行く。そこにはたくさん人も集まる。もしかしたらお前の仲間もな。来るか?」
454人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くるくるしっぽ(プロフ) - 初コメ失礼します!ローとの絡み最高、、、帽子いいなぁ!! (2月21日 14時) (レス) @page47 id: 5e41d63474 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とてもおもしろく、毎日の楽しみにしています。主人公が大切に愛されているお話にほっこりします。 (2月18日 20時) (レス) @page50 id: 6f87c91810 (このIDを非表示/違反報告)
海軍 - キリが悪くも適当すぎてもありません。書き直さなくても大丈夫です🙆少女がルフィ達と出会う前の話はテスト期間中の中、考えるのは大変だと思います😌頑張って下さ🙋 (2月18日 19時) (レス) @page50 id: b50fc2d394 (このIDを非表示/違反報告)
ピュア マン マン - 最高です!!、毎日の楽しみはこれだ!!ッと言うほどこの作品神です!!自分のペースで、更新頑張って下さい!!o(・д´・ )ゞ応援してマッス♪ (2月4日 19時) (レス) @page16 id: 3035edc47e (このIDを非表示/違反報告)
CoCo0(プロフ) - とても面白いです!夢主ちゃんの無邪気で可愛い様子がよく書かれてます。更新頑張ってください! (2月4日 9時) (レス) id: 438e32f130 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:プラス. | 作成日時:2024年1月29日 23時