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××× ページ17
「あの子がいるからよ!!」
「そんなことを言うんじゃない!!」
夜、眠れず下へ行くとそんな声が聞こえてくる。
お母さんはよく、叫んでいた。
お父さんはそれをなだめていた。
「蘭玲。あの、よく聞いてくれよ」
それは突然で
「俺の仕事の都合で、引っ越す事になったんだ……」
「それで、お母さんはついてこれないから、二人で暮らすことになるけどいいか？」
その報告が突然すぎて、何を言うべきかわからない
「うん、大丈夫だよ……」
私はぎゅっと袖を握った
お父さんは新しい家に着くまで
「楽しみだな〜。そうだ、蘭玲。新しい家の近くには蘭玲と同い年の子がいるって聞いたぞ」
「仲良くなれるといいな」
その大きな手で私の頭を撫でた
「初めまして!!」
「初めまして……」
そこで出会った存在は
「はじめ、まして……」
私にとって、とても
「よろしく!!蘭玲さん」
とても大きな存在になった
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作者名：リオン | 作成日時：2021年4月26日 22時
