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アルコール47% ページ3







お昼のピークを過ぎたコンビニエンスストアは人が疎らだった

既に来店している客を通り越し、入ってすぐのところに設置されている化粧品のコーナーでアタシは品定めをしていた


(ファンデーションなんてどうせすぐに無くなるんだから。なるべく安いやつを・・・・・・)


そう思ってシンプルなパッケージのリキッドファンデーションを手に取るアタシの背後で、自動ドアが開き入店時に流れる独特な電子メロディーが聞こえる

どうやら、誰かが入って来たらしい

なんてことの無い日常だ、と最初は無関心でいたのだが、ふとアタシの背後に気配を感じて話が変わった


(え。すっげぇ誰かに見られてる気がする)


心とも無く身体が強ばる


(知り合いか?

いやいや。こんな昼過ぎにコンビニに来れる人間アタシくらいしか・・・・・・)


「Aさん?」


声を掛けられて身の毛がよだった

ノーファンデーションの肌、寝て起きたようなだらしの無い格好

こんな姿見られるわけには行かない


(無理無理!どうしたってこんな時に)


乱れる心臓の音に嫌な汗をかきながら振り返ると、アタシは絶望した


(最悪!今だけは会いたくなかった!)


そこには想い人が立っていたのだ


「・・・・・・ウッス」※訳:こんにちは

「やっぱりAさんだったか!こんなところで会えるなんてな。今日はお休みか?」


倦まずにスーツで決まっている彼にそう言われて、視界に入って来た所々解れのあるスウェットに、じわ、と頬が染まる


(アタシの怠け具合が悠馬に伝わっちまう。それだけは避けたい!)


「あ。いや!いつもはこうじゃねぇから!実はこの後にバイトがあって、もうそろそろ身だしなみ整えようかな〜ってところだ!」


息継ぎもせずに必死で見栄を張るアタシに、悠馬は優しく目を細めている


「大丈夫だぞ。俺も休みの日はたまに9時まで寝てしまう時があってさ。遅刻かと思って焦るんだ」

「あ、あははっ。そういう時もあるよな」


(こちとら昼過ぎに起きてるなんて言えねぇ)


「そうそう。だから気にしなくて良いからな。むしろオンとオフを上手く切り替えてるってことだし。社会に出たらそういうのって案外大切で」

「そ、それ以上は言わなくて良いから!どうもありがとう」


フォローをしてくれていることが見え透いていて、小っ恥ずかしい思いをしたアタシは季節にそぐわない程身体が火照っていた





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設定タグ:赤羽業 , 市販書き(二次創作),暗殺教室 , 磯貝悠馬   
作品ジャンル:恋愛
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しがない物書き(プロフ) - ゆあさん» 嬉しいご感想ありがとうございます!イケメン委員長がしっかりイケメン委員長していたようで良かったです✨️よろしければこの先もご覧くださると幸いです! (4月18日 12時) (レス) id: be0c646a52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 磯貝くんのイケメン度が忠実に再現されてて、好きです。更新頑張ってください! (4月17日 23時) (レス) @page43 id: e604285060 (このIDを非表示/違反報告)
しがない物書き(プロフ) - たにさん» コメント嬉しいです!!🤤 たに様のメッセージで筆が乗ります! (3月25日 18時) (レス) id: be0c646a52 (このIDを非表示/違反報告)
たに - 面白かったです! (3月25日 13時) (レス) @page38 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しがない物書き | 作成日時:2023年12月20日 3時

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