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広臣「へ〜…すごい人と付き合ってたね笑」
「…そうですね」
広臣「てか、なんで付き合っての?そんな男と」
「好きだったから…2番目でもいいと思えたから」
広臣「バカだね、佐野さんって」
「……」
広臣「佐野さんみたいな人が一番損するんだよ
…良いように使われるんだよ?辛くないの?」
「だから…だからもう付き合えないんです」
広臣「どゆこと…?」
「べつに元に戻りたいわけじゃないんですけどね
…彼を見つめていたいんです、静かに」
登坂さんはビックリしたような顔で固まった
…私、変な事言った?本音だよ、好きじゃないのに
まだ心の中に残ってるから、誰とも付き合えない
今、誰かと付き合っても…きっと彼と重ねるから
今日のHIROさんだってそう
彼の背中とHIROさんの背中重ねて…悲しくなった
広臣「それって…矛盾してない?
好きじゃないなら見つめなくていいじゃん」
「わかんないから…中途半端に付き合いたくない」
広臣「ふーん…変わってないね、Aは」
「…は?」
広臣「あれ、それって俺の話じゃないの!?笑」
「いや、そうだけど…覚えてたんだ」
広臣「うん、Aとは一番思い出あるからね」
ほら、また期待させるような言葉並べる
可愛くてキレイなモデルの彼女がいるのに
…私に優しく笑ってくる
ズルイ、私の心の中で我慢してる何かが
今にも爆発してしまいそうだった
私はそれを飲み込むようにレモンサワーを飲んだ
広臣「…俺のこと、見つめたいんだ?」
「…知らない」
広臣「さっき言ってたじゃん笑」
「…べつに、もういいよ笑…彼女さん可哀想だし
迷惑かけるのは嫌だから…これからは他人ね」
広臣「なんで?」
「…なにが」
広臣「べつに良くね?好きって言われて嫌な奴は
いねぇよ…だから、他人は嫌だ」
ほら、こうやって私の心を掻き乱す
そして知らないフリしてどこかに行っちゃう
…そうゆうことは変わってないんだね、ムカつくよ
そんなこと言えるわけもなく、私は無視した
玲於「ん〜…気持ち悪」
「え、大丈夫!?…氷貰ってこようか?」
玲於「あー…頼んでもいい?」
「う、うん!任せて!…じゃあ、一旦失礼します」
広臣「俺も行く」
「大丈夫ですから…では」
2人きりになったら、何するかわかんない
…今の気持ち全部吐き出しちゃいそうで怖い
頭冷やした方がいいのは私の方だ_
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作者名:佐野ちゃん | 作成日時:2017年3月15日 20時