宇宙一バカな侍だ コノヤロー！！

第五十五訓 ページ7

｢…うしッ、チビ今度は俺とやるか?｣

Aが竹刀を構える。その姿に一同は驚きを隠せないでいた。

｢い、今あいつなんて言った?｣

｢さ、さ、さぁ｣

｢え?A?ちょっと待ってください、私の空耳でしょうか、今自分から試合を申込みましたか?｣

松陽は動揺しながらAに声をかけた。

｢…たまにはいいだろ?俺だってやりたくなる時ぐらいあんだよ｣

シーン…

辺りがまた静まり返る。しばらく全員が固まっている中最初に声を上げたのは銀時であった。

｢はァァァァァァ!!!?ちょっと待てぇぇぇぇ!!!お前、俺がやろうって言った時全部断ってたじゃねぇか!!!それにお前から1回も誘われたことないんですけど、羨ましいんですけど何なんですかお前!!!｣

｢…ぎゃーぎゃーぎゃー、騒ぐんじゃねぇよマダオが｣

｢マダオじゃねぇし!!なんで俺とはやんなくてこんなボロ雑巾なチビの相手すんだよ!!!｣

｢おい、誰がボロ雑巾なチビだ｣

｢はい、落ち着いてください。そろそろ喋りすぎていると誰が何を言っているのか分からなくなりますよ｣

｢…おい、メタ発言やめろ｣

A、銀時、高杉が言い合っているのを松陽が止めた。

銀｢じゃぁこうすればいいんだよ｣

松｢確かにこうすれば誰が誰だか分かりますね。次からこうしましょう｣

｢おい!!勝手に変えるんじゃねぇよ!!!もうメタすぎるからマジやめようね!!!｣

とAが叫んだのであった。三人のやり取りを見ながら次々と塾生が飽きてきたのか別の話をしていたり、個人的に稽古をしたりしていた。

そのためいい加減一人騒いでいる銀時にAが竹刀でボコボコにしたことにのより高杉との試合をせず1日が終わった。

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