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白く
広い
ここはどこだろう
異様に軽く感じる体。はっきりとは覚醒しない感覚だがなぜか安心感を覚える。
安心感…？
いや、私は事故に巻き込まれた。確かに小さな体を抱きしめていた。おかしい。
音もない。
自身の体を確認すれば、着た覚えのない真っ白なワンピース。服から除く手足には傷1つ存在していない。
どういうことだ。
現状を整理できず理解できない頭に、混乱の渦が巻き起こっている中、ふと視界におかしなものをとらえた。
捉えたのは、これだけの白の中で異様に存在を放つ木製だろうか、かなり大きな扉だった。
なぜ初めから気づかなかったのだろうか。
何があるかわからないが、ほかに周りを見渡したところでこの扉以外何もないようだ。
『と、とりあえず、開けるしかないよね…。』
はっと、自身の声が出ることに驚く。音も聞こえた。
不安を抱えながらも扉を開ければ、目を開けられないほどの光がおそい、意識が遠くに行く感覚がした。
————それがすべての始まりである。
続く
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作者名：まさーしー | 作成日時：2020年6月7日 17時
