ヅラ子じゃない！妹だ！！《参》〜過去編〜【銀魂】

妹です。参の２５ ページ26

｢よしっ！そろそろ行くか｣

｢そうだな｣

皆朝食を食べ終わり銀兄の一言で立ち上がる。
ぞろぞろと部屋から出て行った。
私も大体の片付けが終わり、後を追う。

｢んじゃ、また行ってくるわ｣

銀兄がポンッと頭を軽く叩くと皆も次々と私の頭を叩いたり撫でたりしていく。
最後に兄貴が優しく笑いながら頭を撫でた。

｢いってきます｣

｢…いってらっしゃい。帰ってこなかったらジャーマン・スープレックスね｣

｢ふっ、それならちゃんと帰ってこないとな｣

そう言ってくるりと踵を返し、皆の後を追った。
遠くなる背中を見てフッと笑みが溢れる。

｢よーし、晩御飯の献立でも考えよ！｣

私もやる気を出して部屋に戻る。
そういえば説明していないが部屋と言っても廃家になっていたものを綺麗にして使っているだけだ。

｢あ、そうだ｣

机に手をつき立ち上がり、お茶を淹れる。
湯呑みに注ごうとしたその時。ピシッとヒビが入り湯呑みが割れた。

｢…不吉だな｣

割れた湯呑みの破片を拾う。なんだか嫌な予感がする。
何故だか分からないが、少し兄貴達が心配だ。
私はそう思い曇り空を見上げた。

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