毎日は誰かの誕生日で命日で。 (ページ5)

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神山side

お葬式は俺らの気持ちなんて置いてきぼりに淡々と進んでいった。

俺は神って名前に入ってるけど、初めて自分の名前を恨んだ。

" 神様なんておらんやん... "

(ねぇなんでのんちゃんやったん？)

ほんの少し違えば未来は違ってた。

それが悔しくて悲しかった。

事故を起こした犯人を恨んだところで、帰ってこない大事な人。

沢山の花に囲まれているのんちゃんの写真を見て、できるはずもないのに写真の中から出てきてほしくてしかたなかった。

(ドッキリやで！て今なら怒らんから戻ってきてよ...っ)

俺、人生でこんなに泣いたの初めてで泣きすぎて頭がいたい。

のんちゃんの為に集まった人の多さに改めて愛されて居たうちの末っ子の存在のでかさに気づくことになる。

それが本人が死んでしまったあとなんて悲しすぎるやろ。

きっとのんちゃんがいたら泣いて喜んでそうや。

「あいつ愛されてたんやな...こんなに人悲しませてただじゃおかんからな」

「淳太くんが一番先やから、望のことシメといてな？泣笑」

「まかしとき？濵ちゃんと二人で捕まえとくからな...せやからもう泣くな」

淳太くんがこれ以上な泣かんように俺らの背中を叩いてくれた。

「明日からっ...明日から泣かんからさ。今日までは泣かせてっ泣」

今日はいっぱい泣く日。

ごめんな、でもきっと今日だけじゃない。

のんちゃんがいない世界を俺はまだ歩く覚悟できてない。

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