深い傷。 ページ5
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「絆創膏もらえたらいいかーと最初は思って、クラスのやつからもらったやつつけててんけど、血が凄すぎて剥がれてもうてな笑」
よく見たら、ティッシュの中に血が付着した絆創膏が見えた。
「あっ、ごめんな？血とか無理な人やった？」
突然、その人はこちらに差し出していた手を引っ込めて謝罪してきて、そんなことないとカーテンを揺らす。
《 ユラユラっ... 》
これは保健室の先生がいなくても、早く治療した方がいいてわかる。
「そか、じゃあ俺行くわ！なんかごめんな？」
男子生徒はそう言って出て行きそうな雰囲気がしたから、僕は慌ててスマホのメモに " 待って " と書いてカーテンの外に突き出した。
「ん？...お、おん」
僕はすぐに救急箱を鞄から出して、またポチポチ打ってカーテンから突き出す。
" 治療するから手かして？ "
すると遠慮がちに「じゃあ、よろしく...。」と出された手を僕は消毒液で綺麗に血を拭き取って傷口にもかけた。
「いっ....たぁ...ホンマあとでシゲしばく」
シゲて人がこの傷の原因なんかな？
僕には分からんけど、絆創膏だとまた血でダメになりそうだから液体絆創膏に切り替えた。
でも、これが死ぬほど染みるやつで...。
( この人、大丈夫かな？？？)
一応またスマホで告げたら、「 おっしゃ！！ばっちこい！(？)」て気合い入れてたけど。
数分後...。
「いたっ...これマジで痛いわ...」
めちゃくちゃ悶絶してた。
念のため乾いたあとに絆創膏はって、終わったことを告げるため手を軽くトントンと叩いた。
「ん？終わり？」
《 ユラっ...》
「ありが...」
ん？どうしたんやろう。
「あっ...ありがとうな！じゃ、じゃあ！」
彼は急にそう声を出して走り去っていった。
最初は最後の男子生徒の態度に？が浮かんだんやけど、男子生徒の握りしめていたティッシュとさっきの絆創膏のゴミを捨てるときにようやく気付いた。
「あ、、、妹のやつ使ってもうた。」
そう、普通の肌色無地の絆創膏じゃなくて、妹とかに使うキャラ物にしてしまった。
「男子高校生にキャラ物はないよな、、、。悪いことしてもうた。」
多分、あの時キャラ物の絆創膏を見て彼はびっくりしたんだろう。
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智音 - 了解です！楽しみに待ってますね♪ (2018年10月5日 1時) (
レス) id: 50152d3859 (このIDを非表示/違反報告)
智音 - 最初は題名に惹かれて覗いたんですがとても興味深い作品だなって思います。更新楽しみに待ってます。 (2018年8月4日 20時) (レス) id: 50152d3859 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - ｿﾗ -(プロフ) - 僕も大きい音が小さい時から怖いです。でも、家族はただビビりやと思ってる。本当に怖いのに。だから、こうやってお話にしてくれるってすごく嬉しいです。こういう人がいるってことをもっと多くの人に知ってもらいたい。 (2018年7月9日 21時) (レス) id: 731ef0547d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 本当に素敵なお話。最後まで読みたいです。 (2018年7月1日 7時) (レス) id: c2b8ec0f7f (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年6月16日 15時) (レス) id: f5b192b4ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えな x他1人 | 作成日時：2018年3月8日 1時
