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黒い感情。 ページ20








流星side


お礼がしたいといったあの日、神ちゃんから「じゃ、じゃあ明日の昼休みに保健室来てくれるっ?あ、もちろん用事あるならええんやけど...。」



と保健室にお呼ばれした。



もちろん俺は二言でokした。



同じクラスやけど、神ちゃんの席は先生によっては授業に使う道具を置くものとして使われてたり、皆が鞄や教科書を置く教室後ろの棚も他の人が使ってたりしてるのに恥ずかしながら今日気づいた。



だから同じクラスてこと気づかんかったんやろうな。



神ちゃんのことは、ずっと保健室登校やから実際にクラスメイトは名前は知ってるけど、それくらいしかて感じで。



望とシゲも
「え?うちのクラスあと一人いたん?」て。



自分もそうやったくせに、仲のいい二人に言われた瞬間顔には出さなかったけどなんとも言えない感情に戸惑った。



( 神ちゃんのこと空気みたいに思ってるん?!ふざけるなや、やから神ちゃんやって教室に来にくいんやろ...。)



なぜ自分がこんな感情になるのかわからんかった。



クラスの連中や二人に対してイラついて、黒い感情が支配していくのを追い払って保健室へ向かった。



早くこの感情をなくしたくて、じゃないと俺悪い奴になりそうで。



神ちゃんに会いたい、て気持ちだけで保健室のドアをノックした。



「はい...」



仲から聞こえた神ちゃんの声に、そしてなによりもドアを開けた瞬間神ちゃんを見た瞬間にさっきまで立ち込めていた自分を飲み込みそうな黒い感情が嘘のようにスッと消えていった。



「神ちゃんっ...」



「なっ、なに?」



「今だけこうさしといて」



神ちゃんの戸惑ってる声、ビクッと跳ねた肩や心臓の早い音に申し訳ないとは思いつつも抱きしめる手を離すことはできなかった。



" よかった、神ちゃんはちゃんとおる。ここにおる。 "



ただ怪我を手当てしてもらった俺とそれを手当てしたキミ。



それだけのカンケーやのに。



なんやねん俺、これじゃ俺らしくない。



あの黒い感情は、きっと神ちゃんの存在かわ否定されたみたいで嫌だったんやろうな。








狭く深くがモットーです。→←流れ星の願いゴト。



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智音 - 了解です!楽しみに待ってますね♪ (2018年10月5日 1時) (レス) id: 50152d3859 (このIDを非表示/違反報告)
智音 - 最初は題名に惹かれて覗いたんですがとても興味深い作品だなって思います。更新楽しみに待ってます。 (2018年8月4日 20時) (レス) id: 50152d3859 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙 - ソラ -(プロフ) - 僕も大きい音が小さい時から怖いです。でも、家族はただビビりやと思ってる。本当に怖いのに。だから、こうやってお話にしてくれるってすごく嬉しいです。こういう人がいるってことをもっと多くの人に知ってもらいたい。 (2018年7月9日 21時) (レス) id: 731ef0547d (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 本当に素敵なお話。最後まで読みたいです。 (2018年7月1日 7時) (レス) id: c2b8ec0f7f (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年6月16日 15時) (レス) id: f5b192b4ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えな x他1人 | 作成日時:2018年3月8日 1時

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