第四十五話 長谷部も仲間 ページ47
【へし切り長谷部side】
近頃この本丸は騒がしい。
と言うのも理由がある。主の令孫がやって来たのだ。その赤子はまだ小さかったが、それ故に皆を虜にしたと言っても過言ではないだろう。
「何だか、こうしているのは照れますぞ」
「はは。蜻蛉切が戸惑っているのをみるのは新鮮だな」
「ははは。Aがいるとな、茶が一層美味くなる。なぁ、大包平」
「Aが泣いてる……急ぐばい!」
普段は大人しい奴ら(博多は例外)さえ、こうして積極的に周りの者たちと喋ろうとする。
あっちへ行ったりこっちへ行ったりドタバタと廊下を走り回る音が聞こえてくるのが、もはや日常だ(博多は通常)。
俺は近侍を務めるのが多いため、いつも見守ると言うわけではないが、ミルクやおむつ替えなどは積極的に参加している。皆で世話をするのが“主命だから”だ。
「では一期。主の近侍、頼んだぞ」
「畏まりました。長谷部殿、A殿をよろしくお願いしますね」
「何故、そんな事を言う」
「いえ……最近長谷部殿が妙にそわそわしていると思ったものですから、A殿の世話を頼んだのですよ」
……何だこいつは。意外と周りを見ているな。しかも俺がそわそわしている? はっ、ないない。ありえない。
「では」
「ああ」
俺がAを可愛いと思っているのは認めよう。近侍でない日はあまり主命を与えられないからと、皆の様子を見に行った時にAの元に行っているのも認める。
しかし近侍の日まで、そわそわなどはしていない!(……と思う)
「あ、長谷部くん。ちょうどミルクを飲み終わったところだよ」
……嗚呼、主よ。ついついAのもとへと足がのびてしまう俺をお許しください。
この本丸には親衛隊なるものが存在している。
それはAを守る役目、またはAを溺愛しているものの事をいう。隊員は加州、鯰尾、今剣、乱、三日月、髭切だ。
更に言えば、親衛隊予備軍もいるわけでそれが、大倶利伽羅、膝丸、小狐丸、安定である。
しかし、何故か俺も親衛隊の一員に数えられているのが解せぬ。
俺はまだ、そこまでの領域には達していないからな。
────────
長谷部もすぐに親衛隊の一人になることでしょう。自分では気づかないうちに……そして博多に言われ、はっとする……そんな展開を希望します(私得)( ´∀`)
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます! 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います! 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません! 喉は大丈夫ですか? リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます!(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華骸 | 作成日時:2016年4月6日 20時