第四十四話 争い ページ46
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髭切と膝丸が来てから、早３日。
この本丸はより一層賑やかさを増した。
「ミルクは俺があげるっての！」
「獅子王は下手だからだめー」
「はぁ!? 何いってんだよ、上手いだろ！」
「じゃあこのまえ、Aのくちからミルクをこぼしたのはだれですか」
「うっ……」
「兼さんがいいんじゃないかな！ ほら、やったことないし」
「和泉守？ 確かおむつがえも苦戦してたな」
「履かせるだけなのにねー」
「何でこの本丸の刀剣たちは皆不器用なの？」
積極的に育児に参加することは良いことだ。しかし、ミルクをあげるためにこの話し合いが毎回行われるのはいい加減疲れるよ。もう刀派ごとの方が楽だったんじゃないかな。
「あっ！ 長谷部が抜け駆けしてる！」
「何!?」
「長谷部ぇぇぇえ！ てめぇ、このヤロ！」
「ふっ」
「余裕な笑みを浮かべるな！」
「兼さんの仇……」
「堀川怖い！」
今日も今日とてAの奪い合い。みんな、何だかんだで可愛くて仕方ないみたいだからね。一番好かれたくて何でもやろうとするのは刀の
「主も何か言ってよー！ 俺が世話できない」
「あらあら。みんながやる気になってくれて嬉しいわ。加州はよく世話してくれていたから暫くはお休みかしら」
「嫌だぁぁぁ！ 俺死ぬよ？」
「折れないから大丈夫だよ」
大和守が声をかけるもそれは助け船になっていない。むしろ、加州の逆鱗に触れたみたいで庭に出て抜刀している。
もちろん本気で斬りかかることなんてしないから、主やみんなは「またか」みたいな目で見ながらAを愛でている。
それでも一番悲しんでいるのは加州じゃないんだよね。
一番は……
そう、この人だ。
「Aを抱いていないと何だか寂しいものだな」
Aに触れないことで三日月は日々落ち込んでいる。ここ最近こんな感じで短刀たちを困らせては保護者組に叱られるという仕打ち。
「三日月さん、うちの小夜が戸惑っているではありませんか。とくに、あなたはたくさん触れているんですから、いつまでも落ち込まないでください」
そう言う宗三くんが笑みを浮かべる。後ろに
「す、すまんな……はは」
それには三日月もたじたじである。
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます！ 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います！ 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (
レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません！ 喉は大丈夫ですか？ リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます！(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華骸 | 作成日時：2016年4月6日 20時
