【刀剣乱舞】 さ く ら の 子

第三十三話 着せ替え ページ35

【乱藤四郎side】


ボクは乱藤四郎。

今日はね、こんのすけが珍しく“いい物”を持ってきてくれたんだー！


「こんのすけ、これ何？」

「こちらはA様のお洋服でございます。実は政府から児童手当がおりまして、このように大量のお召し物が贈られたのです」


「まぁ……悪いわねぇ」


「いえ、遠慮なさらずに！」




主は少し渋っているけれど、ボクと加州さんは目を輝かせた。だって沢山の子ども服があって、どれも可愛くて、着せたくなってしまう。


桃色や白など、ふんわりとした色もあれば、

菜の花畑を模倣したような鮮やかな黄色の服まで。



そうそう、ボクとしてはこれが気に入ったかな。



「見てみてー！ お姫様」

「あら、可愛い」

「でしょでしょー！」

「可愛いんだけど！ 他のも試してみよ！」

「うん！」



主に教えてもらった、フリルと言うひらひらがたくさん付いた真っ赤なドレス(風の洋服)。
加州さんもその鮮やかさに驚きの声をあげた。


どれにしようかなー、なんて迷いながら服を漁っていくと結構熊やウサギなどの着ぐるみも多く全部着せたくなってしまった。




「ふふ、き・せ・か・え」







そして数分後、着せ替えた。



「か、可愛い……。食べたい」

「加州さん、ちょっと危ない」

「じゃあ、皆にみせようよ！」




僕が着せたのは……

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