【刀剣乱舞】 さ く ら の 子

第ニ話 主のお言葉 ページ4

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「皆、集まってくれてありがとう。

さっき本丸を空けたのはね、この子を引き取りに行っていた為なの。真名は教えられないけれど、考えた名前を教えるわね。


Aと言うわ。私の娘が産んだ子なの。

育児放棄されていてね、私が引き取ることにしたのよ。でも私も忙しいし、こんな事を言うのは何なんだけど、この先私は長くない。

だから皆にも育児に関わってほしいの。

少しずつでいいからお手伝いしてくれると嬉しいわ」


「はーい！」


「任せて！」


主の言葉に数人の刀剣たちが反応を見せる。一部の刀剣は困惑していたが、弟たちは興味津々と言ったところ。加州殿は何やら手に爪紅を持っていて赤子を見ていた。大方、その小さな爪に塗ってやるおつもりなのでしょう。



「まずは一期、薬研、長谷部、燭台切、石切丸、歌仙。

あなた達に育児を教えるわ。

しっかりしているあなた達だもの、覚えて他の皆にやり方を教えてあげてね」


「はい」

「主ー！ ボクにも教えて」

「俺にも」


審神者部屋に行こうとする私たちに着いていきたいと言ったのは、乱と加州殿。
人手が多いことに越したことはないと、主は二人を招き入れる。


乱はこういう事が好きらしく、服を買ってあげたいだとか、髪が伸びたら可愛い髪型にしたいと絶えず話していた。

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