第二十三話 苦労人……? ページ25
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「それは大変だったね」
石切丸がAの体を洗いながら俺の愚痴に相槌を打ってくれる。
「加州殿も安定殿もお疲れ様です」
「ありがとう」
因みに石切丸のとなりには一期が服を着たまま(袖をまくって、裸足)でAのお風呂を教えている。
どうせなら入ればいいと言ったのだが、弟たちと入るから、と断られてしまった。確かに風呂が広いと言っても、三条派と俺と安定、粟田口の全員が入るほどの余裕はない。
「でもまぁ、彼なりの愛で方だから、好きにさせておいてくれないかい? 何千年と生きてきたけれど、今が一番楽しそうだからね」
「明日は当番じゃないけど、大丈夫かね、あの人」
「多分元気なくなるよ」
「同意」
浴槽の縁に手を重ね、その上に顔をのせる。向こうでは今剣の髪を岩融が洗ってあげていて、小狐丸は髪を念入りに洗っている。
三日月は早くものぼせてしまい、先に上がった。
「一期、終わったよ」
「では預かりましょう」
Aは一期が連れていった。
まるで兄というより母に見えるその姿。何かこの本丸にいる数人は母親特性らしい。燭台切に歌仙に一期、江雪や宗三、石切丸。あ、石切丸はどっちかって言うと父親特性だ。
……そんな石切丸が湯船に浸かる。
そして少し話をした。
「就寝の時も三日月が離さないだろうね。すまないが、明日の朝は大変だろうけど頼んだよ」
「おっけ」
俺達は刀派の補佐をする。
確か、明日は燭台切たちだったっけ。今日のように苦労することはないだろうけど、あちらにはサプライズ爺がいる。
あっ……何か俺達苦労人かも……。
隣にいた安定の肩に手をおいた(気持ち悪がられた。俺としては頑張ろうなの意味だったんだけど)。
そして、次の日────
三日月が泣きわめいてもAを離そうとはせず、結局引き剥がすのに一時間かかった。
最後に見た三日月は生気が抜けていた。
俺は知らないからね。
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ついに評価が100を超えました。5つ星が真っ赤です。ありがとうございます!嬉しいです!(о´∀`о)
それと、三条派なのにほとんど三日月しか出てきていませんでしたね。
これからもこう言うことがあるかもしれないので、もしこのキャラ出してほしいと要望があれば遠慮なくどうぞ。ただ、全キャラを知り尽くした訳ではないので、口調や呼び方などは間違っているかもしれませんので悪しからず。
特になにもなければ、このまま続けます(*´∀`)
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます! 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います! 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません! 喉は大丈夫ですか? リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます!(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華骸 | 作成日時:2016年4月6日 20時