第二十一話 三日月を捜せ ページ23
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「えっ!? いないんだけど！ どこ行ったの、じじぃ！」
「加州、茶は淹れるか？」
「今そんな事してる場合じゃないだろ?! あー、もう！ 鶯丸は本丸内捜して！」
「ああ。分かった」
全く、どこ行ったんだよじじぃは！ 一人ならともかくAも一緒なのに！
とりあえず俺は庭を捜すことにした。今日はいつも見つけてくれる燭台切が出陣でいない。主に頼ろうにも余計な心配はかけたくないし、それ以前に主はきっと忙しい。
此処のところ、歴史修正主義者の動きが活発になっているからと毎日大量の資料が送られてくる。主がよく、目を擦りながらその資料を読んでいるところをみた。
きっと、今も……
茶を淹れることを口実に、徘徊するなんて。どういう魂胆があるつもりなんだろう。
「清光？」
「安定！ じじぃ見かけたら言って！」
「えっ?! いなくなったの？」
「説明はあと！ いいから捜すよ！」
強引に安定を引っ張って三日月捜しに加勢させる。一緒に走りながら部屋をみたり、庭の隅々まで捜した。
「て言うか、何でいなくなったのさ」
安定が蔵の中を捜しながら俺に問いかける。
「お茶が飲みたいって言って、鶯丸呼びにいかせられてる間に消えてた」
「え……ざつよ……」
「言うなし」
本当は三条派に見てもらうのが妥当なんだけどなぁ。今剣と岩融は仲良く寝てるし、石切丸は午後の祈祷。小狐丸は分からない。
少しは協力してよ！！
「あぁ、もう……どこいったんだよ……」
「Aも泣いたりしないの？ ミルクやおむつは？」
「ミルクもあげたし、おむつも替えた。だから、不機嫌にならないかぎりは泣かないと思う」
「何で替えたんだよ！」
「いや、理不尽！」
……そんな言い合いをしているうちにも、三日月は見つからない。気配すらない。
「庭も、蔵もあらかた捜したよ。本丸の中は？」
「鶯丸が捜してるけど、見つかったかな」
どうしよう……。
そう悩み、目を伏せたその刹那───
視界の端で着物の裾が揺れた。
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます！ 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います！ 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (
レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません！ 喉は大丈夫ですか？ リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます！(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華骸 | 作成日時：2016年4月6日 20時
