第十九話 ふたりのじじぃ ページ21
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「今剣」
「いやです」
「今剣よ」
「いやです」
「今剣……」
「いやです」
「いや、くどいわ!」
思わずツっこんだ。
三日月はAを抱きたくて、今剣にねだっている。それがかれこれ5分は続いているので、ツっこまずにいられなかった。
「……しかたないですね」
その瞬間、あからさまに元気になる三日月。さっきまで眉尻を下げていたので、表情の差に驚く。
「呼んだか?!」
襖をスパーンと勢いよく開けて入ってきたのは鶴丸。え、何で?
「いや、呼んでないけど」
「そうか。……驚きと誰かが言った気がしたんだがなぁ」
何でわかるのこのサプライズ爺は。確かに心のなかで“驚き”とは言ったけれども!!だからって声に出してないんだけどね?!
「おお。三日月に抱かれてAも嬉しそうじゃないか」
あぁ〜、火をつけたよ。
「分かるか!」
「ああ! ほら、見てみろ。笑ってるぞ」
「ははは」
ちょ、二人して桜を散らさないで!
「Aとな……」
「ん? 小狐丸も抱っこしたい?」
「ああ」
小狐丸が半ば幽霊のような声色で部屋の隅から這ってくる。軽く恐怖なのに何で安定は平気なの。今の小狐丸といったら、髪はぼさぼさ、それが顔にかかって眼が見えていないのだ。
もう、何なの三条派。
岩融も笑ってないで少しは収集つけようよ。
「私にも、A様を抱かせてくれ」
「うん、じゃあ、とりあえず起きてよ」
そしてばさっと髪を後ろに流した。
「三日月、私にも抱っこを」
「…………」
「抱かせろ」
「……何ゆえ?」
この後小狐丸が抜刀しそうになったのは言うまでもない。
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因みに作者は鶴丸推し(一昨日お迎えしました)なので贔屓目にしてしまうこともあるかもしれません。ご了承下さい(´・ω・`)
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます! 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います! 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません! 喉は大丈夫ですか? リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます!(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華骸 | 作成日時:2016年4月6日 20時