第十八話 波乱の予感 ページ20
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────と、こんなことがあってはさすがに怖い。一晩開けても怖い。
「ほら着いたよ。安定、開けて」
「何で僕なんだよ」
とか言いつつ開けてくれる安定。うわ、こいつめっちゃいい奴じゃん。
「おはよ……」
「おお! 来たか!」
「ささ、はいってください! ちゃんとふとんもたたみましたから! さぁ、どうぞ」
やっぱりかぁ〜。
いや、想像できたけどね。三日月と今剣が襖の前で正座して待っていることくらい。
「さぁ、じぃに抱かせてくれ」
「だめです。ぼくがだっこするんですよ」
「しょうがないなー……。はい、今剣」
「わー! かわいいです」
座っている今剣にAを手渡す。すると笑いながら黒い笑みをたたえる三日月。何で!? 今剣だよ? 何でそこで敵視してんのさ! 同じ刀派だよね!?
もう、俺嫌だよ。この刀派。
岩融でかいし、小狐丸は部屋の隅で転がってるし、石切丸いないし。
「と、とりあえず今日一日よろしくね……」
「よろしく頼むぞ」
「おねがいします!」
「よろしくな!」
あっ……波乱の予感(察し)
「おや、加州と安定じゃないか。一期から話は聞いているよ。手伝いに来てくれてありがとう」
今では石切丸が救世主に見える始末。おかしいのは俺か三条派か。誰かお願い。後者だと言って。
「石切丸はどこ行ってたの? 朝の祈祷?」
「ああ。祈祷を終えてミルクを作ってきた」
「え? でもまだ泣いてな……」
「うぇぇぇえん!」
「ほらね」
……すごい。何か予知してたみたいだ。
「石切丸よ。俺にやらせてくれ」
「うーん。そうだな……今剣お願いできるかい?」
「りょうかいです!」
だから、じじぃの笑みが黒いんだってば!今度は後ろに靄みたいなのが見えてきたよ! 何、闇堕ちみたいなことしないでくれる? 面倒だから!
ほら、Aはかわいく飲んでるのにそんな顔してたら怖がっちゃうでしょうが!
「おお、腹が減っていたか! すごい飲みっぷりだなぁ! 関心関心」
「はぅわぁ〜」
「今剣、桜出てるから」
朝だけで、この疲労感。今日で俺死ぬかも。
深い溜め息を吐いた。
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます! 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います! 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません! 喉は大丈夫ですか? リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます!(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華骸 | 作成日時:2016年4月6日 20時