第十一話 鯰尾という男 ページ13
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「はーい、みるくだよー」
「わっ、可愛いです」
一生懸命にミルクを飲むA殿。その愛らしさに皆頬が緩んでいる。
「あんなに泣いてたのが嘘みたいだな」
薬研が言う。
それでも泣いて疲れたのかミルクを飲んでいる途中で目がとろんとし始めている。既に眠いのかもしれない。
「いち兄！ 飲み終えたよ」
「じゃあ、次は噫気を出させてあげようか」
抱っこの仕方を変えて、背中を叩く鯰尾。小さな音が聞こえるとその顔には笑顔が浮かぶ。
「可愛い」
そして、しばらく抱っこしている内にすやすやと眠りについたA殿。
ちょうど、と言っていいのかそこで燭台切殿が部屋を訪れた。最初はいつもの声量だったものの、鯰尾の腕の中で眠っているA殿を見ると少し抑えた声になる。
彼のこういう気の遣えるところを尊敬したいものですな。
「朝餉ができたから広間においで」
「わかりました。でも……A様は如何しましょうか」
平野の言葉に皆が視線を合わせる。
「連れていこうか。ベビーベッドに寝かせても、一人にするのは可哀想だし、皆も目の届く範囲にいた方が安心するだろう？」
「うん！」
「そうだね」
「じゃあ、連れてくね」
規則正しい寝息をたてるA殿を起こさぬように、鯰尾は静かに立ち上がり、広間に向かう。隣に骨喰が付いている為に、安心して任せられる。
二人は面倒見がいい。明るく先導する鯰尾と、普段は無口だが言葉に力のある骨喰。
粟田口に脇差が二振りしかいないためか、彼らは仲もよく、さながら双子のようでもあるのだ。兄ではあるが、二人を私はとても信頼していた。
「鯰尾兄様、頑張って下さい」
「んー、秋田に言われたら頑張るしかないね！」
「何かあったらすぐに言うんだよ？」
「分かってるって」
果たしてどこまでわかっているのか、任せられると言ったものの鯰尾は時々こちらが予想できないような事をする。
心の中で、余計なことはしないようにと呟いた。
──────────
大阪城５０階まではクリアしました！
信濃くん可愛すぎです(*´∀｀)
出してあげたいなぁ
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華骸(プロフ) - 彼岸さん» ご指摘ありがとうございます！ 勉強不足でした、すみません……。これから書き直してきたいと思います！ 期待に応えられるような作品に近づけられるよう頑張ります(o゜◇゜)ゝ (2016年5月15日 15時) (
レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - 三日月ほとんどあなやしか言ってないじゃないですか。もう少し頑張ってください (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸 - あなやの使い方間違ってるよ (2016年5月15日 1時) (レス) id: 1299317818 (このIDを非表示/違反報告)
華骸(プロフ) - kotoさん» 返信おくれてすみません！ 喉は大丈夫ですか？ リクエストして貰えたのが嬉しくて直ぐ様書きました(笑)喜んでいただけたなら幸いです(о´∀`о) (2016年5月9日 19時) (レス) id: 31ae3f7e34 (このIDを非表示/違反報告)
koto(プロフ) - 夜中(※丑三つ刻)に布団の中で続き読んでたら声にならない声で叫んでました。(ひぃ、喉痛い。)リクエストにこんなに早く対応して頂けるとは……ありがとうございます！(*´∀`*) (2016年5月9日 2時) (レス) id: cd7f3fd207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華骸 | 作成日時：2016年4月6日 20時
