09:It's too late to be sorry ページ11
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あの出来事からもう数週間が経った。
そして、伊野尾さんが家に来なくなってから数週間。
君と、夕飯を食べなくなってから、もう、数週間が経った。
仕事をしていても、頭に浮かぶのは伊野尾さんの姿ばかり。
君の優しい声、ふんわりと笑いかける笑顔がずっと脳裏に焼きついて離れない。
君が俺を夕飯に誘うときは、
いつも、少し恥ずかしそうに俯きながらも、しっかりと俺の目を見て「..夕飯、食べましょ？」と誘ってくれた。
そんな何気ないことも、俺の記憶の中にはしっかりと残っているんだ。
俺の仕事の愚痴や、ちょっとした笑い話にも、
何一つ否定しないで、しっかり相槌を打ちながら、
いつもの柔らかい笑顔で聞いてくれた。
そんな君に、俺は何が出来ていただろうか。
挙句の果てには、自分の気持ちだけを優先して。
ちゃんと謝りたい。
あの日のこともちゃんと。
じっとなんてしていられない。
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伊野尾さんの部屋の扉の前で、深く深呼吸をする。
この扉を開けば、君がいる。
“ピーンポーン”
「....」
“ピーンポーン”
「...」
留守なのだろうか、はたまた俺に会いたくないのか。
前者だと思いたいが、100%違うと断言することができないのが悔しい。
そういえば、前に伊野尾さんが言っていたことをふと思い出した。
『...俺、鍵掛けるのが面倒で、いつも開けっ放しなんですよね。』
もしかしたらと、僅かな希望を胸に扉の取っ手に手を掛けると、
“ガチャ”
驚くべきことに、静かに音を立てて扉が開いた。
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シーンと静まっている部屋。
なんだか、変な空気を感じた。
一歩一歩慎重に、
俺の変な勘が当たらないようにと少し足の動きを早めてリビングのドアを開けた。
何一つない真っ白な部屋。
そこには、何もなかった。
君と過ごした時間は幻だった、なんて思ってしまうほどに。
しっかりと頭の中には、君の存在があるのに。
君がいなくなった
その事実だけが、重く心にのしかかっては、
ただ冷たいフローリングにへたりこんで、床をぽつぽつと涙で濡らすだけだった。
惨めだ、と自分で嘲笑いながらも、自然に溢れてくる涙は止めようがなかった。
09:後悔するには遅すぎる
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konokuro(プロフ) - あひる☆さん» あひるん！！ありがとうございます！！サブタイトルには力を入れていたのでそう言ってもらえた嬉しいです！あひるん、褒めすぎですよ..///照れちゃいます..！おまけ、是非楽しみにしていて下さいね！ (2019年4月14日 0時) (
レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - このちゃ〜ん！！お疲れ様でしたーー!!ひとつひとつのサブタイトルも素敵ですた♪このちゃんらしい優しい言葉たちの作品でしたよぉ(#^.^#)心がふわりっと花弁のように舞い上がりまし♪おまけ、たのしみ！ (2019年4月13日 14時) (レス) id: 23e9dab0c7 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - konokuroさん» 待ってますよ〜〜(*´▽｀*)裕翔さんの心情が切なくて切なくて...続き、どきどきして楽しみにまってるぅ〜( *´艸｀) (2019年1月23日 11時) (レス) id: f7cc0dc41c (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - あひる☆さん» あひるん！コメントありがとうございます！インフルは無事完治しました！素敵だなんてとんでもないです(照)どうなるのでしょうか！私もまだ分かりません笑 楽しみにして下さると嬉しいです！ (2019年1月4日 23時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - konokuroさん» このちゃ〜ん!!あけおめぇ〜ぃ♪インフルだぃじょぅぶ？んふふ、新年の素敵なお言葉、ありがとぉ〜。９話！わっ、っとびっくりだよぉぉ。。いなくなっちゃったよぉぉー。どうなるのぅ！ (2019年1月4日 14時) (レス) id: c089b6c9d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：konokuro | 作成日時：2018年10月30日 0時
