つづき。 ページ11
それでも、薮くんを始めとするHey!Say!BESTの人達は俺たち年下、後輩を引っ張ってくれていた。
やがて俺が世間に注目されるようになって、前までは「嬉しい」と思っていたはずの感情が「苦しい」という感情に変わっていった。
決してそれはみんなが可哀想とか、気まずいとかそういうことじゃなくて。
俺一人。に注目するんではなく、
『Hey!Say!JUMP』全体が注目されてほしいと願ったから。
贅沢な悩みかもしれないが心からそう思った。
俺が主演を務めた金田一のドラマの主題歌も皆で歌いたかった。
みんなは、優しく微笑みながら「頑張って！」って声をかけてくれたけど。
いつの日か、俺の思い違いかもしれないが、
『Hey!Say!JUMP』
として、デビューする前の方がメンバー皆が生き生きしてたんじゃないかと思うことが増えるようになった。
キラキラ輝いてた伊野尾ちゃんも、明るく可愛い大ちゃんも、全部、全部俺が居場所を奪ってっていってる気がした。
だから、俺はこれからどうするかの会議をした。
今ならまだ取り返しがつくと思ったから。
その頃は、なかなかJUMPとしての仕事がなかった時期で、だから今しかないって思った。
俺が話し始めると、皆、思い悩んだ表情を浮かべていた。「よかった」そう思った。皆、今の生活が心から願っていたものじゃないと感じていたんだな。って確認できたから。
だが、そんなことを考えている俺はただの強がりを見せているだけで
俺のせいで。
俺のせいで。
とにかくそれの繰り返しで、
俺の心は、ぼろぼろで、空っぽになっていたことに気がついた。
皆、何も言わず、暗い感情で埋め尽くされたこの部屋を出ていった。
俺の心はビリビリに引き裂かれていた。
溢れそうな涙を我慢して自分の部屋に戻った。
“ピンポーン”
誰だろう。「・・・よし。」
意を決して扉を開けると、予想もしていなかった人が立っていた。
「ありがとう。山田 さっきみたいな話し合い、おまえ発信じゃなかったらできなかった。おまえがいるから、JUMPは、今こういう形で活動できてる。ありがとな。」
しかも、後輩の俺に頭を下げながら。
芯が通ってる凄い人だ。ってその時思ったんだ。
ありがとう。だなんて俺は不幸なことしかしていないのに。
いつのまにか伊野尾ちゃんはいなくなっていた。
伊野尾ちゃんの温かさが
ぼろぼろで、冷え切っている俺の心にじんわりと広がって、耐えていた涙が思わず溢れ出た。
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konokuro(プロフ) - 本作品の続編を書くかどうか迷っておりますのでなにかご提案がありましたら是非お書きくださいませ( ´ ▽ ` ) (2018年6月7日 22時) (
レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - いつもkonokuroを支えてくださっている皆様、ありがとうございます。おかげさまで本作品も完結に近づいております！ここまでやってこれたのは今まで支えてくださった皆様方のおかげです。本当にありがとうございます( ´ ▽ ` ) (2018年6月7日 22時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - 彩さん» うん！ (2018年6月3日 11時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
konokuro(プロフ) - 彩さん» 彩ちゃんとならどこでも楽しいから( ´ ▽ ` ) (2018年6月3日 11時) (レス) id: 8ceddc39fa (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - konokuroさん» やったー！！じゃあ、予定は電話でまた今度じっくり決めよーね！来年もぜひ！！ (2018年6月3日 11時) (レス) id: 5c1f518f04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：konokuro | 作成日時：2018年4月4日 1時
