カンパニュラ

一緒に ページ10

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「えっと…あ！
あの有名な毛利小五郎さんですか？！
うわぁ…お会いできて光栄です！
あ、もしかして黒髪の美人さんは娘さんですか？
って、私になにか御用ですか？」


相当焦っているんだろう。
若干早口になっているし、質問攻めをしてしまった。

全部知っているのに、知らないように振る舞うのは辛い。

…しかも血の繋がった家族にするなんて…


「え、あ…
いや…6年前に出ていった娘になんとなく似ているような気がして…思いすごしなようですな。」

ちゃんと見てみると雰囲気も顔も少し違いますし、他人の空似か。すいませんでした。と言ったお父さん。
その後に自己紹介を丁寧にしてくれた。
蘭も園子ちゃんもコナンくんも。
もちろん私も丁寧に自己紹介をした。
園子ちゃんは自己紹介したら帰っていった。

…やっぱり変装してくるべきだったかな？


「さっきそこの女の子からも同じこと言われましたよ。」

と笑いながら言う。

ボロを出さないように考えて発言しないと…
お父さんと蘭はともかく、新一くんがいるなら何か勘づかれるかもしれない。


「ねぇーねぇ！僕お姉さんと一緒に食べたい！」


「え？」


「いいでしょー？」


ニコニコしながら言うから、断れずにいいよと返事をしてしまった。

私の右側に蘭とコナンくん。左側にお父さんが座った。

いや、なぜ私を挟んで座るんだよ。


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