懐かしい ページ6
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懐かしい…
この道を通るのもすごく久しぶりだな。
家を出て以来ここら辺には近寄ってないし、周りの風景も変わってる。
だけど体に染み付いているのか迷うことなく着くことが出来た。
『ポアロ』
ドアを開けると、心地よさそうないい雰囲気の喫茶店だった。
カウンターには零さんがいる。
店内には小学一年生ぐらいの男の子と
女子高校生が二人いる。
「いらっしゃ、いませ。」
ポーカーフェイスが上手い零さんでも急に来た私に少し驚いたようでちょっとつまってた。
「おひとり様ですか?」
でもすぐに笑顔を作り、店員さんの役割をちゃんとしているっぽい。
「はい。」
私も負けじと笑顔を作り、返事をする。
零さんに、カウンター席でいいかと言われたからいいと答え、座った。
なんか視線を感じたので振り向くと
女子高校生二人と男の子がビックリしたような顔でこちらを見ていたのがわかった。
ちゃんと見てみると
女子高校生二人は蘭と園子ちゃんにとても似ていた。…ううん。蘭と園子ちゃんだった。
男の子は新一くんに似ていた。
あぁ…懐かしいな。
話したい、抱きしめたい。
気持ちが溢れ出てしまいそうで怖くなった私はお辞儀をすることしか出来なかった。
零さんを含めた6人にはなんとなく家を出た理由を話しているから、零さんは察してくれて私に話しかけてくれた。
「何に致しますか?」
「んーと…オススメとかってあります?」
零さんが話しかけてくれたおかげで私は蘭たちに背を向けることができた。
声的には普通だけど目とかはやばいと思う。
涙目だろうし…
「ありますよ」
「じゃあそれお願いします。」
かしこまりました。と言った零さん。
初対面の設定だろうから容易く話しかけることも出来ないから、私はスマホをあたることしかなかった。
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舞香(プロフ) - 黒木燈さん» ありがとうございます!面白いと思ってくれたら幸いです! (2018年12月9日 1時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 読む前ですが興味を引かれたりしたので…。カンパニュラの花言葉ってたしか感謝…だったっけ、間違えてたらすみません!そのカンパニュラとお話との関連性がとても気になります!じっくり読ませて頂きます…!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2018年12月1日 16時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とっても面白いです!舞香さんは私の憧れの人です!お体に気をつけて更新してください! (2018年9月4日 21時) (レス) id: 051298b010 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - ももさん» 久しぶりになってごめんなさい!ありがとうございます! (2018年9月4日 17時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞香? | 作成日時:2018年6月22日 23時