恩返し ページ45
.
零さんはドアを開けて入ってくるなり、私にどういうことか問い詰めた。
そんな零さんを光さんは落ち着かせ、話をすることになった。
「…ふーん…
そーいうことねぇ…
なに、Aは関わりあるの?組織のNO.1と。」
今までの経緯を簡単に光さんに説明をするとどこか納得のいかないような顔をしている光さん。
「あるわけないでしょ…
あったらとっくにみんなに話してるよ…」
「…これからどうする。
もうお前は一般人だ。
元組織の人間であったとしても一般人にはかわりはない。このままこの件に関わっていれば危険にさらされる可能性だってある。」
二人からの視線に耐えきれずつい目線を下に下げてしまう。
「…私は今まで通り公安と一緒に組織壊滅に向けて動きたい。
…確かに危険かもしれないけど、あの人たちは私の手で捕まえたい。」
「…でもAにとってはジン達は大切な人達じゃないのか?」
「確かに大切な人達だよ。
悪いことをしてるからって関係ない。
私にとってはジンもベル姉もウォッカもキャンティもコルンも…みんな大切な人で大事な人。」
私の頭の中でジン達との何の変哲もないくだらない普通の日々が動画のように流れてきた。
ジンとくだらないことで喧嘩して、ウォッカに慰められて謝って仲直りして…。
ベル姉からは沢山服をもらって着せ替え人形にされられて…。
キャンティやコルンとは祭りの射撃のことについてなんかわからないけど話して盛り上がったっけ。
みんなになんだかんだ愛されてたのかなぁって思える沢山の思い出の数々。
「だったら…」
「だけど!
…だけど公安の人たちやFBIの人たちみんなが組織を壊滅させようって毎日奮闘してる。
他の人の手であの組織が壊滅させられるぐらいなら私の手で壊滅させる。
…それがみんなに対する恩返しだよ。」
私なりのね?と微笑みながら零さんと光さんに言うと二人は私を抱きしめてくれた。
誰も何も言わないまま時間が過ぎていった。
そんな3人を見守るかのようにAのカバンからカンパニュラのキーホルダーが顔を覗かせていた
.
295人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞香(プロフ) - 黒木燈さん» ありがとうございます!面白いと思ってくれたら幸いです! (2018年12月9日 1時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 読む前ですが興味を引かれたりしたので…。カンパニュラの花言葉ってたしか感謝…だったっけ、間違えてたらすみません!そのカンパニュラとお話との関連性がとても気になります!じっくり読ませて頂きます…!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2018年12月1日 16時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とっても面白いです!舞香さんは私の憧れの人です!お体に気をつけて更新してください! (2018年9月4日 21時) (レス) id: 051298b010 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - ももさん» 久しぶりになってごめんなさい!ありがとうございます! (2018年9月4日 17時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:舞香? | 作成日時:2018年6月22日 23時