カンパニュラ

友達 ページ43

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「組織を抜けるって…その後は？
…その後私はどうしたらいいの…？
ここ数年みんなと一緒に過ごしてきたのに…。
組織を抜けたら私はどうやって生きていけばいいのよ…。」


組織を抜ける
その言葉は私を自由にすると同時に大切なものがまた一つ私の心から無くなるような…そんな気がした。

零さんは私を見てビックリしているような目をしていた。

…私だってビックリしてるよ。
だってここまでこの人たちに依存しているなんて思ってなかったんだもの。

でも私の口からはどんどん言葉が出ていった。


「そもそも組織を抜けるってことは普通は死を意味するじゃない。
なんで？なんで組織の情報を持った私を野放しにするのよ。
それによる組織のメリットは？何も無いじゃない。
なのになんで私は生かされるの。」


「そんなの俺に聞くな！！
…俺だってお前を野放しにはしたくねぇ。
俺の手元から離したくはねぇ。
でもこれはあのお方からの命令なんだ。
わかったらとっとと行け！」


ジンから背中を押されて廃倉庫から追い出された。
後ろを振り返ると幹部であるジン達がすごく悲しそうな顔をしているように見えた。


「…友達！友達としてなら関わってもいいでしょ？！」


「…好きにしろ。」


ぶっきらぼうにそういったジンは私に背を向けていた。


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