カンパニュラ

馬鹿 ページ34

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「一応組織には矢野さんのことは報告してないわ。だけどいずれジンは言ってくるでしょうね。」

「あぁ。あいつは徹底的にやるやつだからな。」


多分そろそろ来るんじゃない？
田中の身辺で怪しいことは無かったかって。

まぁその時にはもう押収済みだろうからちゃんと報告はするけど。

矢野さんはもう亡くなっているし
親御さんも亡くなってる。




あの後案の定ジンから連絡があった。
連絡がある前に光さん帰ってきたし。

ソファ自体を押収してきたっぽい。

調べてみると特になんとも無かった。
表面上はね。

とりあえずソファを破り(？)中を見てみると出てくる出てくる。


「…2億円、ぐらいかな。」


「あぁ…それくらいだろうな。」


お金が大量に敷き詰められてましたよ。


「田中は何をしてたんだ？」


「取引って言えば取引だけど…簡単に言えば受け子みたいな？」


「受け子？」


「うん。
田中は組織とその取引相手である会社との間を取り持ってたの。
徐々に田中が組織から物を受け取り、それを会社に持っていき、金を受け取り、それを組織に持っていく。って感じ。
で、怖気付いたのか、金に目が眩んだのか…組織の金を持って逃走、みたいな？
顔バレしてるのに平然と生きていこうなんて馬鹿でしょ。」


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