検索窓
今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:133,110 hit

妹の本音 ページ2

.


「蘭…?なんで、泣いてるの??」


私が16歳
蘭が11歳の頃

蘭が静かに部屋で泣いてた。

なんで泣いているのか私はわからなかった。


「どうかしたの?大丈夫?」


蘭に近づいて行くと、蘭がこっちを思いっきり振り向いた。

そして、私のことを睨んでたんだ。


「蘭…?」


「お姉ちゃんなんか…!
お姉ちゃんなんか大っ嫌い!!!」


「え…」


絞り出すような声で叫んだ蘭。

私はそんなこと言われるなんて思ってなかったし、最愛の妹から嫌い…いや、大嫌いと言われて脳が停止したような。真っ白になった。


「お父さんもお母さんも…新一も園子も…!
全員私よりお姉ちゃんの方が好きなんだ!
私を一番に考えてくれる人なんてこの世にいない!
お姉ちゃんのことを知らない友達が出来てもお姉ちゃんのことを知ったら全員お姉ちゃんのことが好きになる!
何をしても私はお姉ちゃんにはかなわないんだ!」


私のことを睨み、声を荒らげている蘭。

今までこんな姿の蘭を見たことがなかった。

それに蘭がそんなこと思ってるなんて知らなかった。

…知ろうともしてなかったのかな、私は。

お父さんもお母さんも…新一くんや、園子ちゃんだって、蘭のことを大切に思ってる。
私のことを一番に考えてくれているかもしれないけど、私だけじゃなくて蘭のことを一番に考えてるはずなんだ。
私だってこの世でたった一人の血の繋がった妹である蘭のことを大切に思ってる。


「そんなこと、ない…
みんな蘭のこと大切に思ってる!!
私だって…!」


「…なら…
私のこと大切に思ってるなら!!
…私の前から居なくなってよ…お願いだから…」


…私はこんなにも蘭のことを苦しめてたんだ。

最愛の妹であるはずの蘭のことをこんなにも私は苦しめて、そして理解してあげることが出来てなかった…

私に、蘭の姉である資格はない…


ごめん…ごめんね、蘭…


.

さよなら→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
295人がお気に入り
設定タグ:毛利蘭 , , 名探偵コナン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

舞香(プロフ) - 黒木燈さん» ありがとうございます!面白いと思ってくれたら幸いです! (2018年12月9日 1時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
黒木燈(プロフ) - 読む前ですが興味を引かれたりしたので…。カンパニュラの花言葉ってたしか感謝…だったっけ、間違えてたらすみません!そのカンパニュラとお話との関連性がとても気になります!じっくり読ませて頂きます…!! (2018年12月8日 22時) (レス) id: a2f3698a22 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!そう言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2018年12月1日 16時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - とっても面白いです!舞香さんは私の憧れの人です!お体に気をつけて更新してください! (2018年9月4日 21時) (レス) id: 051298b010 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - ももさん» 久しぶりになってごめんなさい!ありがとうございます! (2018年9月4日 17時) (レス) id: 3f16b21783 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:舞香? | 作成日時:2018年6月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。