私は直人の再従兄弟です。３

Noside ページ21

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おばさん「ごめんなさいね。びっくりしたでしょ。」


「いえ…
でもどうしてここに…」


おばさん「Aちゃんが載っている雑誌を見つけてね。
…久しぶりに会いたいなって思って。」


彼女は、ニコッと微笑みながら話す。


「…それだけ、じゃないですよね？」


おばさんがそんなことだけのために私に会いに来るはずがない。と言い切るA。


おばさん「…えぇ。
あ、でも会いたかったって言うのは本当よ？
…Aちゃんに渡したい物があってね。」


これよ。と言いながら

封筒…というか可愛い手紙入れみたいなものをAの前に差し出す。


「…これは？」


それには少し血がついている。
本当に少しだけ。

これは？と聞く割にはAにはなんとなく分かったのだろう。

その紙を見た途端、動揺し始める。


おばさん「…あの子が書いた貴女に対しての手紙よ。
…あの事故があった日に貴女に渡すつもりだったの。」


やっぱり、といいたげな顔でその手紙を見つめる。


おばさん「…葬式の日に貴女に渡すつもりだったんだけど」


「っ！…すみません…」


おばさん「え？！あっ！ごめんなさいね！
別に責めているわけではないのよ？！
…私ね、貴女がまだあの事故のことについて引きずってるんじゃないかって今までずっと思ってたの。」


Aは下を向いて下唇を噛んでいる。


おばさん「…やっぱりね。
…あれはAちゃんのせいじゃないのよ？
…誰のせいでもないの。
不幸な事故だったのよ」


「でも…！
…誰のせいでないにしても、私は喧嘩別れしたことに対して後悔しているんです。」




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