私は直人の再従兄弟です。３

貴女side ページ3

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シーン…と沈黙がずっと続く。


重々しい雰囲気を破ったのはやっぱり直人くんで、ゆっくりと口を開いた。


NAOTO「…なんでAは女優の道に進まなかったの？」



…


「は？」



思わず間抜けな声が出た。

でもしょうがなくない？！


だってさ、なにを話すのかってドキドキして待ってたのにさ…！



私がすっごいどうでも良さそうな顔をしていたのがわかったのか剛典が慌てて喋り出す。


剛典「あんなに演技も上手いのになんで？！」


そうだそうだというかのようにみんなも前のめりになってこっちを見てくる。


…なんでって言われても…



「女優じゃやっていけないと思ったから…？」


広臣「なんで疑問形？」


「さぁ？」


健二郎「いやいやいや！
そんなことよりもや！！
女優じゃやっていけへんってどういうことや！！
Aなら普通にやっていけるやろ！」


「いやぁ…ね？
私自身自分の演技が上手いなんて思ってもないし、演技出来ているかって言われたらできてないし。
それに、もし演技が上手くても容姿がこれじゃあ…ね？」


だってそうじゃん？
演技がいくら上手かったとしても、容姿が悪かったら女優として生活が出来ない。

ほら、女優の人ってみんなお綺麗で…


絶対なれないなって思っちゃったんだよね。


私は演技は好きだけど、演技が得意かって言われたら胸張って得意なんて言えないし、私レベルはいくらでもいる。


それなら、もうひとつの夢であったカフェを開いた方がいいんじゃないかなって思った。


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