探偵社勤務の喰種捜査官【文スト】【東京喰種】

出来ること7 ページ8

『黙っててすみません……実は私、只の人間じゃないんです。』



国/太「え？」


『先程見せた赫子、あるじゃないですか。それって「赫包」っていうのが有るから出せるんですね。で、私はそれを体に持っているんです。』


太「それは、つまり…、喰種と同じ能力が使える…けれども人間って事かい？」


『＿＿＿＿はい。



本当は、不気味がられると思って云いたくなかったんですけどね。』



国「それは、心配する必要は無い。確かに、Aの体には『人成らざるもの』が混じっているかもしれない。


しかし、それは太宰の命を救ったんだ。不気味がるわけが無いだろう？」



そう、微笑みながら頭をポンポンしてくれる国木田さん。


太「そうだよ。君のこと余計気に入っちゃった！




＿＿＿＿ねぇ、好きだよ。」



それに負けじと太宰さんがバックハグしてくる。


『あ、あの』


太「…矢張り、心中したいね。好きな子とは。」


国「太宰、いい加減にしろ！！」


太「ほんとうはぁ〜羨ましいんでしょぉ〜？くにきだくぅーん？」


国「やかましいわ！！」


『あはは、、というか、喰種の死体処理、しなきゃいけないんで…すみません。』



太「おや、それは悪い事をしたね。どうぞ。」


やけに紳士的な態度に驚く。


(単にそれまでとの温度差かもしれないが。)


さっさと作業を済まし、2人の元へ走る。


『すみません！遅くなりました！！』


太「うふふ、大丈夫だよ。」



『ありがとうございます(ﾆｺ』


国「(笑顔がこんなに眩しい女性を、初めて見た。)」


太「(本当に…、可愛らしいな…。出来ればその顔を他の誰かに見せたくない。)」



なんで、無言で見られているんだろう…。


何かしたかな…


＜色恋沙汰にはかなり鈍感な少女であった。＞

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