気になるあの娘は先輩グループの紅一点【Kazuma.K】third (ページ16)

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『…どーせなら泣かせたいよな、、』

｢A？｣

『……え！？ATSUSHIさん！？』

ベンチプレスで何もせずにただただ寝っ転がってると誰か来たと思ったらレジェンドATSUSHIさん

ATSU｢久しぶり、どうした。なんか悩んでんの？｣

『…作詞と作曲を軽く、小竹さんに頼まれまして』

ATSU｢小竹さんに！？(笑) どういう系統？｣

『失恋ソング…らしいです』

ATSU｢失恋か…泣かせたいって言ってたよね｣

『聞こえてました…？(笑)』

ATSU｢ごめん、聞こえた。でも、等身大でいいんだよ
Aが辛くて泣いた日きっとあるでしょ｣

『…はい』

ATSU｢それを詞にすればいい。そしたらきっと着いてくる人がいる｣

『…頑張ります、』

ATSU｢楽しみにしてるよ｣

そう言ってATSUSHIさんは手を振って出ていった

『等身大…か』

【君はいつも言う｢あの子が好き｣
楽しそうに話す姿ずっと1番傍で見てきたよ
こっちの気も知らないでさポヤポヤしてる君の横顔
眺めてると胸が苦しかった

私が踏み入れないその場所に
あの子は何もしなくても入れるんだって
別に羨ましいなんて思わないしどうでもいいやって思ってた
だって君は私とただの男女だもんね

好きな人には想う人がいて
何も言ってないのに恋が終わって
毎晩ベッドで泣きじゃくった

初恋はしょっぱい海の味
忘れてしまいたいあの味
ああ、私も君のヒロインになれたらいいのにな

突然ごめんって呼び出された日曜の朝
君が待ってる駅前のビル
何かと思って聞いてみると
｢あの子｣と付き合うことになったって
突然の告白をされたんだ
これでほんとに恋が終わった

別に悲しくなくて
むしろ微笑ましくなった
ようやく諦めがついてその日の記憶は次の日自然と消えた

本当に好きだったんだ今までありがとう
もうこれで君と話すこともなくなるのかな

初恋はしょっぱい海の味
忘れてしまいたいあの味
ああ、私もヒロインになれたらいいのにな

君だけのヒロインに
私には到底叶わない夢

今日も君を想って今日も君の話を聞く

君が笑うその世界で
私も君と歩んでいきたかった

だからこの時間だけは君と2人だけの世界なんだ

この初恋は忘れられない海の味だ】

｢｢｢｢しょっぱすぎる〜〜！！！｣｣｣｣

『ん？どした大所帯全員で来て』

この歌詞が完成した翌日、私のとこにランペさん16人が
勢揃いしては口を揃えてしょっぱいと言う

壱｢何度見てもしょっぱすぎやろこれ！！｣

と、なんだか半泣きの川村さん