気になるあの娘は先輩グループの紅一点【Kazuma.K】third (ページ15)

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『そうだね、慎だったら上手くいくかもね』

｢…あ、いや。その口が滑って、、｣

『…うん、嘘でも嬉しいよ
私に好意もってくれる人がいないから』

｢そんなことないですよ！！｣

『でも、ごめん今は誰とも付き合う気ない』

思わせぶりを言ってきたくせに誰とも付き合う気ないって
仕事が忙しくて無理だって…
そっちのが嘘か本当か分からない

じゃあ忙しくなかったら付き合ってくれたのか？

本当は好意なんてなくて、ただ傷つけないためにそう言っただけなんじゃないかって
考えれば考えるほど胸が苦しくなった

…でも、Aさんはずっとこんな気持ちなんだ

思わせぶりばかりくらって、好きな人とは結ばれなくて…

好かれててもそれは変なやつばかりだし…

その1人に宏夢という奴がいた

宏｢まことぉ、俺Aに告るわ｣

Aさんから付き合う気ないと言われてから
およそ1年

｢え、、何言ってるんですか？佑飛さんと那侑(なゆ)さん(Aさんのお姉さん)に何言われても知りませんよ｣

宏｢大丈夫だろ！なんなら2人とも俺の…｣

また始まった…宏夢さんの自慢

強気に意気込んでほんとに告りに行ってまさかの成功…

…悪いけどこればっかりはほんとに見る目ない、Aさん

付き合ってからは嬉しそうにその話をするけど…

俺は、あんな奴に取られたんだって思ってむしろ悔しくなった

でも、気づいたら別れてて、GENEさんがデビューする前くらいからまた、変な人と付き合い始めた

…ボロ負けすぎて好意持たれてたら誰でもいいや
みたいな考えになってそうで怖くて、サポメンとAさんとご飯に行った帰りにぼそっと言った

｢…Aさんのために1つ言わせてください｣

『…ん？』

｢付き合う相手はちゃんと考えて。心配になります｣

連続して変なのに当たったAさんは完全にやつれてて
結構まじで心配になった

｢ドドドドド一途でAさんしか見てない人と付き合ってほしい
俺は、貴女が幸せにさえなってくれればもうなんでもいいです｣

『…慎、うん、ありがとう』

ツーっと涙を流しながらニコッと微笑む目の前の天使は
この世界で1番可愛かった

said 壱馬

ドドドドド一途って慎から派生した言葉やったんや

北｢壱馬めっちゃ泣いてる(笑)｣

｢え、これは泣くやろ…よぉ頑張んたわA｣

慎｢そうなんです。褒めてあげてください｣

健｢途中めっちゃまこっちゃんの話入ってきたね(笑)｣

慎｢通らずして話せなくて…(笑)｣