乃木坂46。

ずっと言えなかったこと。 ページ28

今日は約9年間 ずっと言えなかったことを
この場で皆さんにお話します。


私には兄と弟がいます。
兄は今年で26歳、弟は24歳になります。

弟は元気に健在していますが、
兄は18歳の若さで亡くなりました。

末期癌と診断されて余命宣告までされました。

発見された時にはもう手遅れで
手術をしても治る可能性は低く、
長くて半年 短くて3ヶ月と言われました。

兄は多分 私たちに心配を掛けないように
いつも笑顔でした。
ガン宣告された日から
思えば 兄の泣き顔を見たことはありません。

でも私たちが帰ったあと、
病室のベッドで静かに泣いていたことを
私は知っています。
そんな泣いている兄に対して
何もしてあげられなかった自分が嫌で、
今もすごく後悔しているし 心残りでもあります。


兄は子供の頃からよく笑う子だったそうです。
怪我をしても 上級生から虐められても
ずっと笑っていて、
泣き虫だった私はよく兄に怒られていました。

俺が死んでも笑えよ っていう約束を
兄の生前にしたけど、
お葬式では号泣してしまった私を
お兄ちゃんは どう思ったかな。


私は今でもお兄ちゃんが大好きです。
実家に帰るたび、玄関の扉を見るたび、
お兄ちゃんの部屋の前を通るたび、
部屋の中を覗くたび、
リビングのソファーを見るたび、
お兄ちゃんがいるんじゃないかって思います。

こうしてお話できなかったのは、
私自身がお兄ちゃんの死を受け止めることが
できなかったからです。

決して同情して欲しいわけじゃありません。

このブログを読んでくれている方の中にも、
大切な人、ご家族、ペットを亡くされた方が
いらっしゃると思います。
そう言った方たちの心の拠り所になれれば、と
こうして文章を認めました。


今日はお兄ちゃんのお誕生日です。
おめでとう。
これからもずっと天国で見守っていてね。

乃木坂のオーディションに合格したことを報告した時
｢俺が寧桜のファン一号やから忘れるなよ｣と
笑ってくれた兄の最期を今でも思い出します。


2020.3.1
上山寧桜

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