かっちゃんの幼馴染は。2 (ページ6)

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番外編！ページ6

出久side

あの体育祭から何日か経ったある日のことだった。

教室に入ると後ろの方でみんなが騒いでいた。

「可愛いぃ！」

「おいで！」

「怖くないよ～」

可愛い？…おいで？

犬でもいるのかなぁ…と思いながら僕はそこへ向かう。

麗日「あ！デクくん、見て！」

麗日さんが見せてくれた“その子”を見て僕は目を疑った。

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A「平和だなぁ」

体育祭が終わってから平凡な毎日を送っている私たち。

最近、これといった出来事もない。

勝己「ま、たしかにつまんねぇな」

ドアを開け教室に入ると小さな男の子がよちよちと歩いてきた。

勝己「は？」

A「か、かわいい…」

この髪色…

A「轟くんにそっくり！」

瀬呂「轟にそっくりって言ったって、その子が轟だからな」

A「そうなんだ！轟くんかぁ！」

轟くんかぁ…

A「え゛？！」

耳郎「A、声が…」

隣で肩を震わせて笑う耳郎ちゃん。

A「耳郎ちゃん笑いすぎ…で、轟くん、どうしてこうなっちゃったの？」

蛙水「それが私たちにも分からないのよ…相澤先生が面倒を見といてほしいって言ってたわ。それに轟ちゃん、幼い時の記憶しかないらしいの。」

八百万「だから私たちのことも覚えていないらしくて…幼い時の轟さん、人見知りだったのでしょうか。私たちを見て泣き出してしまって…あれを出したら泣き止んでくれたのですけど…」

積み木？凄いな、やおももちゃん、何でも出せるからなぁ。

轟「おかあさんはぁ？」

今にも泣き出しそうな顔で私を見つめる小さな轟くん。

あまりにも可愛すぎて私はその子を抱き抱える。

A「大きい人たちばっかりで怖かったね。でも大丈夫よ、みんな優しいから！」

轟「…ほんと？」

A「うん！」

頭を優しく撫でると嬉しそうに笑ってくれた。

((((((手懐けるの上手すぎる…！！))))))

轟「えっと、おねぇさんはだぁれ？」

もともと轟くんイケメンだから幼い時から顔が整ってたんだな…当たり前だけど。

A「私はAだよ！」

轟「A？おなまえかわいいね！」

この子、どこまでも可愛い…