かっちゃんの幼馴染は。2 (ページ32)

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A「ん…」

出久「Aちゃん？！」

A「出久…最後ちゃんとゴールできた？」

できたよっ！ってすごく嬉しそうな顔でいう出久。

なんか最近保健室で目覚めること多い気がする…

クリア…か。

A「よかった…ありがとう出久」

出久「い、いや、大丈夫だよ…///」

何故か真っ赤になって俯いた出久。

どうしたんだろ…

体を起こすと、隣には勝己の姿が

A「…勝己、まだ目覚めないの？」

あんだけ最大火力使わせちゃったからな…

出久「あんだけ最大火力使わせたからね…」

A「…でも、勝己なら大丈夫だよ絶対。それより出久は？腰大丈夫なの？」

出久「僕は大丈夫！リカバリーガールに治癒してもらったから」

そっか…

時計を見るともう下校時間。

出久「もうこんな時間だね。じゃあ、僕は帰るよ」

もしかして私が目、覚ますまで隣に居てくれたんじゃ…

A「出久っ！ありがとう…」

出久「ううん！じゃあ、また明日ね！」

出久が帰って静かになる。

(勝己、かっこよかったな…)

A「本当、無茶するんだから…」

あんな最大火力ぶっ放せて本当にすごいなと思った。

前半なんてただの足手纏いだったからな…

なんやかんや言って二人とも協力してちゃんと戦えてたんだもん。

勝己「それはこっちのセリフだわバカ」

え…

A「勝己？！うそ、目、覚めてたの？」

うるせ、今覚めたんだよ、と言って起き上がる勝己。

勝己「俺庇ってオールマイトのパンチ受けようとしたのどこのどいつだよ」

A「あそこで役に立たないと本当にただの足手纏いになっちゃうと思って」

勝己「………ありがとよ」

A「…うん！かえろ。」

いつしか勝己が私を待ってくれていた時のように今度は私が鞄を差し出す。

勝己「お前、あんだけ吹っ飛ばされて歩けんのか？」

A「大丈夫だって！心配しーすーぎ」

そーかよ、と呟いて私の横を歩く勝己。

心配なのはこっちもだし…

A「てか勝己、また背伸びたでしょ」

勝己「てめぇが縮んだんだろ」

A「縮んでません～絶対、勝己が身長伸びた！」

勝己「じゃあ、俺が伸びたのかもな」

なんて、しょーもないお喋りをしながら私は幸せな時間を過ごすのだった。