かっちゃんの幼馴染は。2 (ページ28)

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出久side

かっちゃんの言葉を聞いて昔のことを思い出した僕。

出久「じゃあ尚更ここでの戦闘は…！」

勝己「離せ！！触んな！！！」

また言い合いが始まる。

いつもならそんな様子を見てとめにはいってくれるAちゃんの声がいつまで経っても聞こえてこない。

(って、僕は何を考えてるんだ！結局Aちゃんを頼ってばっかりじゃないか…！)

A「オールマイト…！」

Aちゃんの声にハッとして上を見る。

オールマイト「とりあえず！逃げたい君にはコイツをプレゼントだ！」

マズイ…！と思った時にはもう遅かった。

上からものすごい衝撃が走る。

その直後にオールマイトの鋭いパンチがかっちゃんの鳩尾に入ろうとした時、

A「勝己！、ゔっ…」

Aちゃんが前に出てかっちゃんを突き飛ばした。

けれど、突き飛ばすよりも早くオールマイトのパンチが決まってしまい二人一緒に吹っ飛ばされてしまう。

出久「かっちゃん！Aちゃん…！！」

どうやらAちゃんが突き飛ばしたおかげでオールマイトのパンチは綺麗に決まらなかったらしい。

それであれだけ吹っ飛ばされてるんだ…！

オールマイト「それは良くないな、向変少女！」

思うように体が動かないAちゃんを容赦なく押さえつけるオールマイト

勝己「Aに…触ってんじゃ…ねぇ…」

フラリと立ち上がったかっちゃんは苦しそうにもがくAちゃんの元へ向かう。

オールマイト「…そろそろ後半だな！向変少女、個性を使っていい…おっとぉ！」

オールマイトが許可した直後、個性を使って見事にオールマイトから離れたAちゃん。

A「…ありがとう、ございます。これでやっと戦えます…」

オールマイト「なかなかやるなぁ！向変少女！だけど私はまだまだ元気だぞ！」

オールマイトのパンチが直撃するのを個性で塞いだもののやっぱり威力は相当なもので、建物のガラスを突き破って吹っ飛ばされた。

出久「っ！Aちゃん！」

オールマイト「さて、次は爆豪少年だな。もったいないんだよ！君は！！！」

勝己「黙れやオールマイト…！あのクソの力借りるくらいなら…負けたほうが、マシだ…！」

その言葉を聞いた途端、僕の中で何かがぷつんと切れた。

気がついたら勝手に体が動いていて、思いっきりかっちゃんを殴っていた。

出久「負けた方がマシだなんて君が言うなよ！！！」

吹っ飛んだかっちゃんを捕まえて路地裏へ駆け込んだ。