かっちゃんの幼馴染は。2 (ページ25)

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相澤side

相澤「向変、話がある」

言うべきことを伝えるために向変を呼び出す。

A「…話って何ですか？」

場所を変えるなり口を開く向変。

相澤「ああ、一斉スタートだからな。時間もない。手短に話す。」

合理的に進めたいからな。

相澤「緑谷と爆豪のことだ。あいつらを同じチームにしたのは、偏に仲の悪さだ。そこに向変、お前をいれたのはあいつらがお前を頼らずにどこまでやれるかを見るため。」

あいつらが向変の力を借りずにどこまでやれるか…

爆豪と緑谷は向変がいなければぶつかり合うだろう。

そこを突くのがこちら側の考えだ。

…それだけではないがこれを言うわけにはいかない。

相澤「向変、前半はオールマイトが許可するまでお前は個性を使えない。」

A「嘘っ…」

流石に痛いだろう。

会議の中でも一番大きな問題となったぐらいだからな。

これが期末の演習試験だということを忘れちゃいけないことは分かっている。

だがコイツの個性を使うと爆豪と緑谷の確執が簡単に解けてしまう。

そうなっては意味がない。

A「…つまり、前半は私を頼らずにあの二人がどこまでやれるか、後半は私の個性を含め三人でどうチームワークを築けるかを見る、ということですよね」

流石は推薦者、飲み込みが早い。

相澤「ああ。…前半といってもそこまで長くはない。かなり痛い話だろうが試験内容はこれでいく。」

向変は反論したがっていたがそんな時間はないと分かっていたようで渋々頷いた。