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拾仇。 ページ29

善逸「待ってくれ!ちょっと待ってくれないか!」

次の任務場所の那田蜘蛛山を目の前にして突然声を上げた善逸くん。

炭治郎「ど、どうしたんだ?善逸」

善逸「怖いんだ!目的地が近づいてきてとっても怖ァァァい!あの山を見て、何も感じねぇのかよぉぉぉお!」

…また言ってるよ。

A「善逸くん、こんなとこに座ってても…前に進まないと…」

炭治郎「(…!血の匂い!)」

炭治郎は、血相を変えてあの山をみた。
何か感じるの…?

炭治郎「なんだこの匂い…!」

そう言って走り出した炭治郎。それにつられて伊之助くんも行ってしまう。

A「あ、ちょっと!」

残されたのは私と善逸くん。

善逸「ちょっとぉぉぉお!置いていかないでぇぇ!」

A「善逸くん、行こう…」

言われてみれば、炭治郎の言う通りかすかに血の匂いがする。

善逸「う、うん…」

2人がいる先には1人の鬼殺隊員が倒れていた。

隊員「た、助けてくれ…」

そう言った瞬間、
ビュンっと隊員の体が持ち上がり山の方へ消えていった…

A「うそ…」

A「(ぐっ…!何なのこの匂い… )」

その途端、ものすごい匂いがした。
鼻が効く炭治郎も、匂いが分かったらしく、手が震えていた。

善逸「Aちゃん…?」

A「…は!」

私は善逸くんの言葉でやっと我に返った。

善逸「ど、どうしたの…?」

ここで善逸くんに心配はかけたくない…

A「…ううん。大丈夫…」

前では伊之助くんが腹が減るぜ…とか言っていた。

言うなら腕が鳴る。でしょ…

善逸「腕が鳴るだろぉぉぉ…」

善逸くんも同じことを考えたみたい。

伊之助「っしゃぁぁあ!おい、子分行くぜ!」

A「え?うわ!」

私は伊之助くんに引っ張られ、森の中に入ってしまった。

A「ちょっと!善逸くんが!」

伊之助「あ?あいつならさっき座り込んでたじゃねぇか!」

A「でも!善逸くん、1人になるのよ?私行ってくるから。」

そう言って半分無理矢理伊之助くんの腕をはらい、善逸くんのところへ向かった。

A「はぁ…はぁ善逸くん!」

善逸「はぁ…とうとう俺も幻聴が聞こえるようになっちゃったよ。俺、もうすぐ鬼に食われて死ぬのかなぁぁぁ…イィヤァァァァ!鬼に食われて何て死にたくないよぉぉぉぉぉぉお!」

一人でギャーギャー言ってる…

A「善逸くん!善逸くんってば!」

善逸「え?Aちゃん。俺、幻覚まで…?俺、もう死んじゃうんだぁぁあ!」

弐拾。→←番外編 捌



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金糖の少女 - たんじろーと兄妹もの探してたので助かります。トんだ。 (11月25日 22時) (レス) @page1 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - こと小説を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。続編の方も読んでくださると嬉しいです!!来年も楽しいこと、辛いこといっぱいあると思います。お互い、頑張って乗り越えていきましょう!良いお年をお過ごしください! (2020年12月31日 22時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
さら - こちらこそいつもありがとうございます!!お話楽しみにしてますね!! (2020年12月29日 7時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロもち。(プロフ) - 両方ですね!お好みで、読んでもらう形にします!ありがとうございます!挑戦してみます! (2020年12月29日 0時) (レス) id: 6968a06f94 (このIDを非表示/違反報告)
さら - ありがとうございます♪♪楽しみにしてます!!両方のオチとかは作れたりします!!両方大好きなので!! (2020年12月28日 23時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:板チョコミント。 | 作成日時:2020年12月17日 19時

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