10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ28)

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きもち3 ページ28

雲雀がいなくなってからも、学校はいつも通りに行われた。

一方雲雀は

「これ。頼まれてた資料だよ。」

そう言って大きな黒い椅子に座る人物に資料を渡す。

「ありがとうございます、雲雀さん。助かります。」

「沢田綱吉、資料くらいなら哲にでも頼んでくれたらいいよ。僕が動く必要が見当たらない。」

半ば不機嫌そうに雲雀は言った。

「すみません、いつもならそうするんですが、今回の計画では雲雀さんに直接伝えないといけないかなぁと思いまして。」

あたふたしながら沢田綱吉は答える。

「ふぅん…まぁいいさ。しばらくは僕もイタリアにいる予定にしてるから。またなにかあれば言うといい。」

「ありがとうございます。お願いします。」

「あ、そうだ。そういえば、香桃葉が君は今何してるのか気にしてたよ。」

「香桃葉さんが？そうですか、俺なんかのこと覚えててくれてるなんて嬉しいなぁ」

沢田が微笑む

「…じゃ。失礼するよ。」

「！あ、はい！ありがとうございました！！」

雲雀から微かな殺気を感じた沢田だった。