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意識5〜雲雀side〜 ページ25
あの日以降、香桃葉は僕を避けるようになった。
学校で会っても目が合わない、
帰りも僕が職員室にいない隙を狙って帰る。
…あからさますぎでは？
「はぁ…まったく。」
僕がため息をつくと、近くにいたベテランの女性教員が話しかけてきた。
「お疲れさまです。」
そう言って僕の机にチョコレートを置いてくれた。
「ありがとうございます。」
「いえいえ、仕事って疲れますからね。無理しないようにしてくださいね。」
優しく微笑むと、その女性は仕事にもどった。
「ぼくもまだまだだな。」
プライベートなことを仕事に持ち込んで、仕事を疎かにするなんて。
切り替えて仕事を終わらせた僕は、ある人に電話した。
「……そう。…戻るよ、イタリアに。」
僕はイタリアに戻ることになった。
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作者名：香桃葉 | 作成日時：2020年7月19日 11時
