10年後雲雀さんには敵いません。 (ページ24)

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意識4〜主人公side〜ページ24

雲雀さんの結婚願望は、意外と普通だった。

でも、それ以上に、

「話が合わない人とはご飯も行かないけどね。」

この一言が私の胸を激しく打った。

私のことですよね！とか、笑顔で言ったものの、
内心ドキドキで、その後何を話したかあまり覚えていない。

家に帰って悶々としながらも、分かったことは

『私…雲雀さんのこと好きになってしまったかも…！！！』

ということだ。

『いや、まずい。本当にまずい。』

いくら顔馴染みだと言っても、中学生の頃の話。

風紀財団のトップと、一公務員ではレベルが違いすぎる。

『しかも相手はあの雲雀さん…。』

昔片想いしたあのハイスペックイケメン。

『絶対叶わないのに、期待させてくるあたりほんとなんなの…！！』

膝枕してくれたり、一緒にご飯行ったり。
昔の私と雲雀さんなら絶対になかった…！！！

『無理だ…めっちゃ悶々する。仕事モードに切り替えよう。そしてしばらく話しかけないでおこう。うん、それに限る。』

部屋で独り言を呟いて、私は寝た。